梶原悠未が女子オムニアムで銀メダル…自転車競技で女子初メダル「毎日、母と吐くぐらい練習してきました」

銀メダルを獲得した梶原悠未
銀メダルを獲得した梶原悠未

◆東京五輪 自転車トラック種目 女子オムニアム(8日、静岡・伊豆ベロドローム)

 五輪初出場の梶原悠未(筑波大大学院)が、日本女子の自転車競技で初の表彰台となる銀メダルをつかんだ。

 これまで日本女子では1992年バルセロナ五輪女子スプリントの黒木美香の7位が最高成績だった。梶原は憧れを抱き、自転車競技で五輪3大会に出場した橋本聖子氏(現・東京五輪組織委会長)でも果たせなかった快挙を成し遂げた。男子では2004年アテネ五輪チームスプリントの銀メダルが日本勢最高成績だった。

 梶原はレース後のインタビューで「応援が走っている時も聞こえて苦しい時に背中を押してくれました」とまずは声援に感謝を語った。快挙については「母と毎日吐くぐらい苦しいトレーニングをしてきたので、メダルを取れたことはとてもうれしい。練習の成果がつながったと思います。ただ、優勝を目指してやってきたので、すごくすごく悔しいです」と、うれしさと悔しさの入り交じった涙をこぼした。

 最終種目のポイントレースでは残り9周で落車。それでもすぐに立ち上がり、集団に戻った。「最後は運が味方してくれた」。今後の競技の発展も願っており、「日本人の女子選手がオムニアムが世界に通用するということを示せた。もっと日本で競技人口が増えて世界で強豪国と言われるようにみんなで頑張っていきたい」と語った。

 昨年の世界選手権覇者の梶原は身長155センチ、出場選手の中では小柄だが、外国選手相手に堂々の戦いだった。第1種目のスクラッチで序盤から五輪2連覇中のローラ・ケニー(英国)の後ろにピタリとつけて終盤のクラッシュにも巻き込まれず、2位と好発進。今大会から初採用の第2種目・テンポレースでは中盤で1点を挙げ、5位。課題としていた第3種目のエリミネーションで2位に入り、計108点。トップと2点差で最終種目のポイントレースに向かった。最終種目は残り9周で落車があったが、2位をキープした。

 ジェニファー・バレンテ(米国)が金メダルに輝いた。

 ◆梶原 悠未(かじはら・ゆうみ)1997年4月10日、埼玉・和光市生まれ。24歳。筑波大坂戸高、筑波大を卒業、同大大学院に在学中。0歳から親子水泳を始め中学3年まで競泳選手。高校1年で競技を始め、15年アジア選手権ポイントレースなどで5冠。17年W杯オムニアムで日本勢初V。通算4勝。昨年の世界選手権のオムニアムで日本女子初の金メダルを獲得し、東京五輪代表入り。155センチ、56キロ。

 ◆オムニアム 陸上の十種競技のように複数の種目で構成される。〈1〉スクラッチ(規定の距離の着順で競う)〈2〉テンポレース(周回する中で、先頭で通過した回数を競う)〈3〉エリミネーション(規定周回ごとに最下位が脱落していく)〈4〉ポイントレース(女子は20キロで行われ、10周ごとのポイント周回における通過順位によって、得点が与えられ、合計得点にそのまま加算)の4種目を1日で行い、種目ごとの成績をポイント換算して順位を決定する。12年ロンドン大会から正式種目となり、16年リオ大会までは6種目を2日間に分けて行った。

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