福士加代子中心のチーム変えた固い決意…一山麻緒の素顔を両親が語る

スポーツ報知
一山の高校時代の恩師・黒田先生(左)と一山の父・剛さんと母・優子さん

◆東京五輪 陸上 女子マラソン(7日、札幌大通公園)

 女子マラソンで一山麻緒が日本人トップの8位入賞を果たした。20年3月の名古屋ウィメンズで国内最高記録を樹立して注目を浴びたが、一時はチームの移籍も考えるほど苦悩した時期もあった。父・剛さん(53)と母・優子さん(51)が素顔を語った。

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 限界だった。「もう、帰りたい」。まな娘の口から弱音がこぼれたのは、19年9月。代表選考会MGCで6位に終わった後だった。序盤こそ先頭でレースを作ったが後半は失速。電話口での一山の後ろ向きな言葉に、優子さんはぴしゃりと言った。「じゃあ、明日(鹿児島に)帰ってきなさい」

 肩すかしを食らったような一山だったが、実家で両親と話しながら考えをじっくりと整理した。憧れの福士加代子(39)を追いかけて成長した24歳。しかし、チームは良くも悪くも「福士中心」。一山自身の考えを永山監督に伝える機会は少なく、少しずつ溝は深くなった。他チームへの移籍という道も探した。剛さんは「あんなに苦しそうな麻緒を見たことはなかった」と当時を振り返る。

 固い決意で、一山は永山監督へ思いのたけをぶつけた。もっと高地でトレーニングしたい。スピード練習からリズムを作りたい。シューズを変えたい。もっともっと、私を見てほしい―。

 「麻緒はもちろん、あれから監督も変わったと思います。正面からぶつからないと、分かり合えないこともありますから」。元バレーボール選手の優子さんも、陰ながらアスリート目線で支え続けていた。

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