尾方剛氏の男子マラソン展望 34~36キロあたり北大構内直前で一気に仕掛けろ

スポーツ報知
尾方剛氏

 男子マラソンが東京五輪最終日の8日、北海道・札幌大通公園発着で行われる。

 力が拮抗(きっこう)している男子は、序盤からハイペースでの削り合いになる可能性があると見ている。スローペースでは多くの選手が対応してしまい、先頭集団が大きくなる。ケニアを中心とした東アフリカ勢は実力ある選手だけが生き残るようなラップを刻み、集団を最低限の人数に絞りたいはず。具体的には、最初の5キロを14分台で通過することを想定しておくべきだろう。もちろん、気象条件というコントロールできない部分がどう影響するかは未知数だが、心構えは必要だ。

 日本勢でメダルに最も近いのは、大迫だろう。とにかく余力を残して先頭集団についていくだけでいい。私が勝ちにいくなら小回りする2周目、北大構内に入る前の約34~36キロあたりの直線で一気に仕掛ける。幅広の道路でのペースアップはそこまで体感速度を速めるものではない。一方、スーッと引き離して構内の狭いコースに入れれば、後続からは背中も見えづらくなり精神的にも優位に立てる。相手の心を折るならここだろう。中村と服部は十分な練習が積めていない状況だと聞いている。確実なペースを刻むことよりも、爪痕を残す走りを期待したい。(05年ヘルシンキ世界陸上銅メダル、広島経大監督・尾方剛)

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