22年世陸から35キロに短縮の競歩…谷井孝行氏が指摘、6位の川野将虎は対応能力ある

スポーツ報知
水を頭からかける川野将虎(カメラ・石田 順平)

◆東京五輪 陸上男子50キロ競歩(6日・札幌大通公園)

 男子50キロ競歩が行われ、日本記録保持者の川野将虎(22)=旭化成=が3時間51分56秒で日本勢4大会連続入賞となる6位に食い込んだ。勝木隼人(30)=自衛隊=が30位、丸尾知司(29)=愛知製鋼=が32位。暑さを考慮して早朝5時30分スタートだったが、随所に50キロの怖さ、過酷さが表れたサバイバルレースを15年北京世界陸上50キロ銅メダリストで自衛隊コーチの谷井孝行氏が振り返った。

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 暑熱下の50キロの過酷さ、実力ある選手が必ずしも勝てるわけではない難しさがあった。前半はスローペース。持ちタイムが速い日本勢はスピードという武器を封じられた一方、トマラは3時間49分23秒の自己ベストに近いタイムで優勝した。展開を味方にし、持ち味を生かしたレースプランだった。川野が42キロ手前でおう吐して集団から離れたのは、疲労や緊張、暑さで内臓疲労が蓄積した影響だと思う。その後も掛水など暑熱対策をし、持ち味の力を出し切る粘りが入賞につながった。

 22年ユージン世界陸上(米国)からは距離が短縮され、35キロで実施される。スピード化するのは間違いないし、順位変動が少なくなるので、より先頭近くでレースを進める重要性も高まる。川野はその点、20キロで1時間17分台の持ちタイムがあるので、35キロに対応する能力はあると思う。50キロとは違った強化方法や魅力が、今後根付いていくだろう。(15年北京世界陸上50キロ銅メダリスト、自衛隊コーチ・谷井孝行)

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