野中生萌「銀」野口啓代「銅」スポーツクライミングW表彰台の快挙

3人で健闘をたたえ合ったメダリスト(左から)野中、ガルンブレト、野口(ロイター)
3人で健闘をたたえ合ったメダリスト(左から)野中、ガルンブレト、野口(ロイター)
銀メダルを獲得した野中生萌(右)と銅メダルの野口啓代(ロイター)
銀メダルを獲得した野中生萌(右)と銅メダルの野口啓代(ロイター)

◆東京五輪 スポーツクライミング女子決勝(6日、青海アーバンスポーツパーク)

 スポクラ女子がW表彰台。野中生萌(XFLAG)が2位で銀メダル。野口啓代(TEAM au)が3位で銅メダルを獲得した。ヤンヤ・ガルンブレト(スロベニア)が金メダルに輝いた。

 野中は第1種目のスピードで3位発進し、第2種目のボルダリングで総合3位をキープ。最後の種目のリードでメダル圏内を守り切った。

 右膝や右手首に痛みを抱えていた野中だが、予選ではスピードで2度も自身の持つ日本記録を塗り替えるなど、全体3位で通過。「痛いとか言ってられないので。骨が1本、2本折れても良いと思っています。全力で頑張ります」と力強く語っていた通り、力を振り絞って五輪初代メダリストに上り詰めた。

 今大会を最後に引退を決意している野口が、現役最後の舞台でメダルを獲得し、有終の美を飾った。

 ◆メダル獲得インタビュー

 野口「あまりうまく行かなかったと思うけど、最後まであきらめず登れたのでよかったかと思う。スピードは順位的にはよかったけど、一番得意なボルダリングを一歩も登れず、心が折れそうになった。最後のリードは、少しでも登ろうと。結構、疲れていて、限界だったけど、気持ちでプッシュできた。オリンピックでどうしてもメダルが取りたくて頑張ってきた。金メダルには届かなかったけど、よかったと思う。もっともっと登りたかったし、いいクライミングをお見せしたかったですけど、今は、それ以上にうれしい気持ちが大きい。生萌ちゃんとは、長く一緒に頑張ってきて、2人で金銀がよかったんですけど、一緒に表彰台に上がれてよかった」

 野中「(決勝のパフォーマンスは)想定していたより悪い流れで、楽しめなかったので、悔しいけど、啓代ちゃんとメダルが取れてよかった。(右手首の痛みは)予選は痛みに耐えられなかったけど、ファイナルは痛みにこらえられたと思う。銀メダルはまだ、取った感じがしない。じっくり味わいたい。何より2人で一緒にメダルを取りたいとずっと思っていた。それが実現してうれしいの一言。諦めずに、全て乗り越えてきてよかった」

 ◆野中生萌(のなか・みほう) 1997年5月21日、東京・豊島区出身。24歳。XFLAG所属。日出高卒。19年世界選手権複合5位。五輪初出場。162センチ、53キロ。

 ◆野口啓代(のぐち・あきよ)1989年5月30日、茨城・龍ケ崎市生まれ。31歳。11歳の時にグアム島でフリークライミングを体験。2002年に小学6年で全日本ユース選手権を制した。08年ボルダリングW杯で日本女子初優勝。同W杯年間優勝4回(09、10、14、15年)。18年ジャカルタ・アジア大会複合で優勝。19年8月の世界選手権複合銀メダルで東京五輪出場を決めた。165センチ。

 五輪新競技のスポーツクライミングは、3種目(スピード、ボルダリング、リード)の複合で争い、各種目の順位をかけ算したポイントの少ない選手が上位となる。

【競技説明】

 ▽スピード 高さ15メートル、95度の壁をロープをつけた2人が隣り合わせで同時に登りタイムを競う。

 ▽ボルダリング 高さ3~5メートルの人工壁を、ロープなしでいかに少ないトライ数で多くのコースを登り切れるかを競う

 ▽リード 腰にロープをつけて12メートル以上の壁を登り、制限時間内での到達点の高さを競う

3人で健闘をたたえ合ったメダリスト(左から)野中、ガルンブレト、野口(ロイター)
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