エース温存の米国敗退 リレーにもはや“安全”はない…担当記者の目

スポーツ報知
予選で敗退した米国(ロイター)

◆東京五輪 陸上 男子400Mリレー予選(5日、国立競技場)

 男子400メートルリレー予選が行われ、多田修平(25)=住友電工=、山県亮太(29)=セイコー=、桐生祥秀(25)=日本生命=、小池祐貴(26)=住友電工=の順で臨んだ日本は、38秒16の1組3着で6日の決勝に進んだ。V候補筆頭だった米国が敗退するなど、本命不在の混戦だ。

 * * *

 地上最速のボルトが去って初の五輪。伏兵のヤコブス(イタリア)が制した100メートル同様、400メートルリレーも群雄割拠の時代が訪れた。日本は、各走者が走り出すタイミングを遅らせ、安全にバトンを渡す作戦を取った。十分通過できると踏んだが、決勝進出8チームで最下位タイム。主力格のライルズを温存した米国は、2組6着で敗退した。一方、イタリアやガーナは予選から国ベストを更新。もはやリレーに“安全”はない。

 多田も「リレーは何が起こるか分からない。イタリアのように、急に出てきたチームが速い」と実感を込めた。ドイツ、ガーナのように、突出したエースが不在でも、着実なバトンワークを発揮して決勝に食い込んだ国もある。16年リオ五輪で、当時9秒台がいない日本が銀メダルを手にした。バトンを磨けば表彰台に届く。何より日本が示した可能性は、世界を駆り立てた。

 関係者は「(国際大会で)練習していると、他の国が結構見てきますよ。どの国もバトンはしっかりやっています」と明かす。5年間、日本が金メダルを追ったように、他国は日本を追った。決勝の37秒間は、おのおのの努力の“答え合わせ”になる。(陸上担当・細野 友司)

スポーツ

NEWS読売・報知 モバイルGIANTS 個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真 法人向け紙面・写真使用申請