箱根駅伝予選会、今年も立川駐屯地内の超高速コース 昨年は順大・三浦龍司が大迫傑のU20日本記録を更新

スポーツ報知
昨年の予選会を日本選手トップで走った順大の三浦龍司(手前)

 箱根駅伝を主催する関東学生陸上競技連盟は5日、第98回大会の予選会を、新型コロナウイルス感染防止対策として、昨年に引き続き、東京・立川市の陸上自衛隊立川駐屯地内を周回する公認コースのハーフマラソン(21・0975キロ)で開催すると発表した。開催日は当初予定されていた10月16日から1週間後の同23日に変更された。

 ハーフマラソンの上位10人の合計タイムで10枠(記念大会は増枠)の本戦出場権を争う予選会は、例年であれば、立川駐屯地をスタート、立川市街地を回り、国営昭和記念公園ゴールのコースで行われる。しかし、昨年はコロナ禍の影響を受け、感染防止対策として、会場を陸上自衛隊立川駐屯地内だけとして、1周約2・6キロの滑走路を約8周する周回の公認コースで無観客開催に変更された。今年も、昨年とほぼ同様に行われることになった。

 例年のコースであれば、起伏に富んだ国営昭和記念公園内の終盤が選手を苦しめるが、平坦なコースで行われた昨年は“超高速決着”となった。

 昨年、トップ通過した順大は、予選会が2018年にハーフマラソンに変更されて以降、最速となる計10時間23分34秒(平均1時間2分21秒4)の好記録をマークした。今年の東京五輪男子3000メートル障害で7位入賞したエースの三浦龍司は男子マラソン東京五輪代表・大迫傑が持っていたU20日本記録を6秒更新する1時間1分41秒で走破し、日本人トップの5位と快走した。

 昨年はトップ通過の順大を筆頭に、ほとんどの大学が好記録を連発した。平たんなコース、雨は降ったものの気温12度の天候、選手がすっかり履きこなせるようになった厚底シューズと3つの好条件がそろったことが要因だった。ぎりぎりの10位で通過した専大は10時間33分59秒(平均1時間3分23秒9)だった。

 国営昭和記念公園内がゴールで高温多湿だった一昨年の予選会はトップ通過の東京国際大が10時間47分29秒(平均1時間4分44秒9)。ぎりぎりの10位で通過した中大は10時間56分46秒(1時間5分40秒6)だった。条件は全く異なるが、タイムだけを単純比較すると、昨年は29位の桜美林大までが、一昨年の通過タイムより速かった。つまり、コースや気象条件によって、20分以上も通過ラインに幅が出ることが前回、改めて証明された。

 前回同様、今年も気象条件次第では高速決着となることが見込まれる。念願の初出場を目指す駿河台大の徳本一善監督は「まずはどんなコース、どんな気象条件でも走れる地力をつけることが重要です」と強調した上で「スピード寄りの強化が必要。平たんで、長い直線の田んぼ道などで練習することも考えています」と“仮想・立川駐屯地”で練習を積む計画を明かした。

 高速勝負が見込まれる「立川・秋の陣」を勝ち抜いた先に新春の箱根路が待っている。

 ◆箱根駅伝予選会開催要項

 ▽日時 10月23日午前9時35分スタート(予定)

 ▽競技方法 全選手がハーフマラソンを一斉スタート。各校、14人以内の登録選手の中から12人以内が出場し、上位10人の合計タイムで争う。上位10校が本戦の出場権を獲得する。

 ▽関東学生連合 予選会で敗退した大学から個人成績を中心に選考。1校1人に限定し、これまで本戦出場経験がない選手が対象。外国人留学生を除く。本戦ではチーム、個人ともに順位がつかないオープン参加。

 ◆箱根駅伝予選会の歴史 前身は関東学生10マイル(約16・1キロ)。1955年秋、当時の箱根駅伝参加限度の15校を上回る19校が出場を希望したため、初めて予選会を兼ねて行われ、上位15校が本戦出場権を獲得。56年正月の本戦から上位10校にシード権が与えられ、残り5枠を予選会で争う形に。64年から20キロに延長。コースは八王子市、大井埠(ふ)頭周回コースなど変更され、2000年から立川市に移った。2003年の80回記念大会に限り、箱根芦ノ湖畔の16・3キロで開催。2002~2012年まで関東学生対校の成績による減算タイム(関東インカレポイント)が採用されていた。2018年からハーフマラソンに延長された。

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