【明日の金ロー】アニメ映画「僕のヒーローアカデミア」で大人も考えさせられる「『個性』とは何か」

主人公の「デク」こと緑谷出久(C)2018「僕のヒーローアカデミア THE MOVIE」製作委員会 (C)堀越耕平/集英社
主人公の「デク」こと緑谷出久(C)2018「僕のヒーローアカデミア THE MOVIE」製作委員会 (C)堀越耕平/集英社

 6日の金曜ロードショー(後9時)は、少年漫画誌「週刊少年ジャンプ」に連載中の人気作品の劇場版アニメ第1弾「僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ~2人の英雄~」(2018年)が地上波初放送される。

 総人口の約8割が”個性”と呼ばれる何らかの超常能力を持つ世界で、社会を守るヒーローを目指す主人公の高校生、「デク」こと緑谷出久(みどりや・いずく)とその仲間たちの成長や活躍を描く物語。今作では、海上に浮かぶ巨大都市で開かれた「I・EXPO」の会場がハッキングされて島内全ての人間が人質となる中、島を訪れていたデクと、高校の友人たちの「ヒーローの卵」が、事件解決に向けて敵に立ち向かう。

 失礼ながら、作品を見るまでは「子供向けのアクション作」と考えていたのを大いに反省させられた。所々で登場するギャグ的なシーンや要素は、私的には正直全く笑えないが、ストーリーの肝である「個性」について主人公が悩み、あがきながら「自分らしさ」を見付け、それを武器に生きていこうとする姿は、大人であっても感情移入できる。いや、いつの間にか組織の一員として、「個性」を抑制しなければいけないと考えがちな大人だからこそ響くものがあるのかもしれない。

 「個性」と「集団行動」というものは、一見すると相反するもののようであるが、実はそうではない。それぞれが自分の持ち味を生かし、一つの目標(本作の場合は、立ちはだかる敵)に向かうことで打破できることを、子供たちにも分かりやすく教えてくれているような気がした。

 放送日の6日からは劇場版としては3作目となる最新作「―ワールド ヒーローズ ミッション」が公開される。こちらは、「個性」を持つ者を世界からなくそうとする謎の組織の壊滅に向け、デクたちが力を振り絞る姿が描かれているが、作りはまさに「日本版アベンジャーズ」と呼んでもいいもの。オープニングから、その息吹を感じることができるのは間違いない。

 同シリーズは原作コミックスも含めて世界各国で人気を集めているが、その理由が一目で分かるだろう。苦悩を抱えながらも悪に立ち向かうヒーローに抱く「カッコイイ」という感情は、世界共通なのである。(高柳 哲人)

主人公の「デク」こと緑谷出久(C)2018「僕のヒーローアカデミア THE MOVIE」製作委員会 (C)堀越耕平/集英社
主人公の「デク」こと緑谷出久(C)2018「僕のヒーローアカデミア THE MOVIE」製作委員会 (C)堀越耕平/集英社
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