【侍ジャパン】山田哲人のちょっといい話 意識を変えた17年WBCでの捻挫

8回2死満塁、山田哲人が走者一掃の適時二塁打を放ちガッツポーズ(カメラ・竜田 卓)
8回2死満塁、山田哲人が走者一掃の適時二塁打を放ちガッツポーズ(カメラ・竜田 卓)

◆東京五輪 野球 準決勝 日本5―2韓国(4日・横浜スタジアム)

 野球日本代表「侍ジャパン」は準決勝で韓国を破り、7日の決勝に進出。プロが参加した2000年シドニー五輪以降4戦全敗の相手をついに破り、1996年アトランタ五輪以来の銀メダル以上が確定した。2―2の8回2死満塁で山田(ヤクルト)が走者一掃の決勝二塁打。同点で迎えた7回以降を伊藤(日本ハム)、栗林(広島)のルーキーリレーで無失点に抑え、正式競技としては初の金メダルに王手をかけた。

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 日の丸での経験が山田を変えた。17年のWBC。準決勝の米国戦で右足首を捻挫し、失意のままに帰国した。本人は最後まで隠したが、その年は常に右脚の状態が万全ではなく、2年続いていたトリプルスリーが途切れた。18年から意識改革がスタート。コロナ禍になる以前から外食の数は減り、自宅では酸素カプセルが設置された部屋で過ごす時間が増えた。「何か変えないとなって」。人知れない挫折。毎日の小さな積み重ね―。日本を救う一打の陰には背番号1の全てが詰まっていた。

 哲人という名前の由来は思想家の中村天風氏。大正から戦後にかけて多くの人に師事され、「哲人」と呼ばれた偉人にあやかって名付けられた。57年ぶり自国開催の東京五輪。山田哲人もまた、歴史に名を残す男になるだろう。(16~17年ヤクルト担当・中村 晃大)

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