【侍ジャパン】“韓国キラー”山田哲人で金メダル王手「めちゃくちゃ緊張していた」プロ参加の五輪初韓国撃破

8回2死満塁、山田(手前)が走者一掃の適時二塁打を放つ(カメラ・竜田 卓)
8回2死満塁、山田(手前)が走者一掃の適時二塁打を放つ(カメラ・竜田 卓)
8回、塁上でガッツポーズする山田
8回、塁上でガッツポーズする山田

◆東京五輪 野球 準決勝 日本5―2韓国(4日・横浜スタジアム)

 野球日本代表「侍ジャパン」は準決勝で韓国を破り、7日の決勝に進出。プロが参加した2000年シドニー五輪以降4戦全敗の相手をついに破り、1996年アトランタ五輪以来の銀メダル以上が確定した。2―2の8回2死満塁で山田(ヤクルト)が走者一掃の決勝二塁打。同点で迎えた7回以降を伊藤(日本ハム)、栗林(広島)のルーキーリレーで無失点に抑え、正式競技としては初の金メダルに王手をかけた。

 目いっぱい、両手を突き上げた。極限の場面で山田に最高の笑顔がはじけた。同点の8回2死満塁。高祐錫(コ・ウソク)の初球を振り抜くと、打球は左中間フェンス最上部を直撃した。「めちゃくちゃ緊張していたので、いい結果になってガッツポーズしました」。走者一掃二塁打で、プロが参加した00年シドニー大会以降は五輪で4戦4敗だった韓国を撃破。宿敵からアトランタ大会以来25年ぶりの五輪星を挙げ、同大会以来の銀メダル以上を確定させた。

 韓国キラーが再び強さを見せた。19年プレミア12の決勝でも韓国から逆転3ラン。同大会後、山田は稲葉監督に連絡を入れた。「選んでくれてありがとうございます。五輪でも選んでいただけるように頑張ります」。3回には17年WBC以来の犠打。五輪前は控えの可能性もあったが、獅子奮迅の活躍で不動のレギュラーを勝ち取った。指揮官が求める日の丸への熱を持った背番号1は、チーム最多の7打点で救世主となっている。

 稲葉監督も特別な思いを胸に韓国に臨み、選手として味わった13年前の屈辱を晴らした。08年北京五輪の準決勝で敗れた韓国を下し、「全員で勝ち取った非常に大きな1勝」とかみ締めた。試合前には巨人・長嶋終身名誉監督から電話を受けた。ミスターの「頑張ってくれ」という激励を受け、「頑張ります」と答え、決意を固めた。多くの人々の思いを背負って日韓戦に挑み、勝ち切った。

 2回の前には、審判団にプレートの前の盛り上がった土を削るよう注文。初回に山本が投げにくそうにしていた場面を見ての行動だった。3回に甲斐が2球連続バントを失敗すると、バスターに切り替えて好機を広げ、先制につなげた。一瞬のためらいが命取りになる国際試合で、後悔しないよう迷いなく動いた。

 4連勝で決勝進出を決め、7日は米国と韓国の勝者と金メダルをかけて戦う。殊勲の山田は「ここに立てていることに幸せを感じますし、感謝の気持ちでいっぱい」と代表の誇りを口にし、指揮官は「目標は金メダル。もう一度結束して決勝に向かいたい」と頂点を見据えた。公開競技だった84年ロサンゼルス五輪以来の金メダルまで、あと1勝。日本野球の悲願を、全員でかなえにいく。

試合詳細
8回2死満塁、山田(手前)が走者一掃の適時二塁打を放つ(カメラ・竜田 卓)
8回、塁上でガッツポーズする山田
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