【侍ジャパン】伊藤大海、ロージンに韓国からいちゃもんにも動じず2回0封で勝利投手

7回から登板した3番手・伊藤大海(カメラ・竜田 卓)
7回から登板した3番手・伊藤大海(カメラ・竜田 卓)

◆東京五輪 野球 準決勝 日本5―2韓国 (4日・横浜スタジアム)

 野球日本代表「侍ジャパン」は準決勝で韓国を破り、7日の決勝に進出。プロが参加した2000年シドニー五輪以降4戦全敗の相手をついに破り、1996年アトランタ五輪以来の銀メダル以上が確定した。2―2の8回2死満塁で山田(ヤクルト)が走者一掃の決勝二塁打。同点で迎えた7回以降を伊藤(日本ハム)、栗林(広島)のルーキーリレーで無失点に抑え、正式競技としては初の金メダルに王手をかけた。

 緊迫する場面さえも、強心臓ルーキーにとっては力に変わる。8回2死二塁。一打勝ち越しのピンチを迎えても、伊藤はその先まで見据えていた。「そこ(ピンチ)で抑えたらおいしいかなくらいに思って。本当に思い切ってやるだけ」。代打・崔周煥(チェ・ジュファン)を最後は低めのスライダーで二ゴロに退けた。

 ピンチを切り抜けてベンチへ戻ると、駒大苫小牧高の大先輩・田中将から「強めに『ナイスピッチング』と言われておしりをたたかれたのがめちゃくちゃうれしかったです」と初々しさも見せたが、同点の7回から登板し、堂々の2回1安打無失点3Kの好投。8回に山田の決勝打が生まれて勝利投手に輝いた。

 揺さぶりにも動じなかった。7回2死。朴海旻(パク・ヘミン)の打席では、汗っかきのため滑り止めのロージンを多くつける伊藤に韓国ベンチからクレームが入った。シーズンでは5月21日の西武戦で相手の指摘から球審に注意を受けて崩れたが、今回は「ルール的に別に悪くないので。いつもより多めにつけるくらいでいきました」とさらにつけ直して投球。自分を貫き、四球を出したが、最後は姜白虎(カン・ペクホ)を3球三振で封じた。

 貴重なピースとなっている。菅野、中川(ともに巨人)の辞退で選出された24番目の男は、当初は第2先発とみられていたが、1次リーグのメキシコ戦で3点リードの6回から登板して2回無失点の好救援。この日も安定感のある投球を披露し、山本が先発に回ったことで不安視されていた救援陣に厚みを加えた。「普段は先発なので投げたくてウズウズしている。短いイニングだからこそ思い切っていきたい」と、持てる力を存分に発揮している。

 さあ、悲願の金メダルまであと1勝。「しっかりと金メダルに届くように思い切ってやっていきたい」。若い力の台頭も、侍ジャパンの原動力となっている。(後藤 亮太)

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