開心那、日本人最年少12歳11か月メダリスト「すごく楽しめた。銀メダルは今までの中でも、一番重い」

スポーツ報知
メダルを手に笑顔の(左から)2位・開心那、1位・四十住さくら、3位・スカイ・ブラウン(カメラ・矢口 亨)

◆東京五輪 スケートボード パーク女子決勝(4日、有明アーバンスポーツパーク)

 今大会から採用された新種目で日本の四十住(よそずみ)さくら(19)=ベンヌ=が60.09点で初代金メダリストとなった。夏季五輪で日本人最年少12歳11か月で出場している開心那(ひらき・ここな)=WHYDAH GROUP=が銀メダルを獲得し、史上最年少メダリストとなった。夏季五輪で日本勢のワンツーは1976年モントリオール五輪体操(鉄棒)の金・塚原光男、銀・監物永三以来。今大会、スケートボードは男女ストリートと合わせて3冠と快進撃が続く。日本にとって今大会20個目の金メダルとなった。

 道産子スケーターが、軽やかに歴史を塗り替えた。12歳11か月の開が銀メダルをゲットした。2本目に59.04点の高得点を叩きだして、四十住に肉薄。「すごく楽しめた。銀メダルは今までの中でも、一番重い。あんまり年齢は気にしていない」。今大会では女子ストリートの西矢椛(もみじ)が13歳10か月26日の日本史上最年少で金メダルを獲得したが、わずか9日で更新した。

 重圧と無縁だった。コースの縁を使った得意技を次々決め、ベンチのような障害物の上で静止する、独自の技でも魅了した。「メダル争い? 意識していないです。ライン(演技構成)をできればいいなと思っていただけ」。無欲で、演技に集中しきっていた。

 北海道・苫小牧市在住。小学校1年のとき、現在も練習拠点の一つである地元のサーフショップ「BRAYZ(ブレイズ)」のキッズクラブに入会し、本格的にスケボーを始めた。同店の西村千秋代表(52)は「男子選手の高度な技術などを見て刺激を受けたようで、小学2年ぐらいから本格的にスイッチが入った」と振り返る。平日は放課後から閉店時間の午後9時まで滑り込み。週末は、正午の開店から営業時間いっぱい、ボードを走らせた。

 原点となるクラブには守るべき「4か条」があった。〈1〉「できない」「無理」は禁句〈2〉最後まであきらめない〈3〉きちんとあいさつ〈4〉順番を守る。「心那に『できない時はどうするの?』と聞くと『あきらめず挑戦する』と答える。その意識が今も継続していると思う」と、西村代表は目を細める。

 今やりたいことを問われて「いっぱいあります。アメリカも行きたいし…」と無邪気に答えた。目標とする世界一には「近づけたと思っています」。3年後のパリも、その先も。いくつ重たいメダルを集めるのか、末恐ろしい中学1年生だ。(太田 倫)

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