四十住さくら「櫻井君に会っちゃった~!」…2年前は嵐を知らなかった19歳、練習に没頭のド根性娘

スポーツ報知
金メダルが決まって涙を流す四十住さくら(カメラ・矢口 亨)

◆東京五輪 スケートボード パーク女子決勝(4日、有明アーバンスポーツパーク)

 今大会から採用された新種目で日本の四十住(よそずみ)さくら(19)=ベンヌ=が60.09点で初代金メダリストとなった。夏季五輪で日本人最年少12歳11か月で出場している開心那(ひらき・ここな)=WHYDAH GROUP=が銀メダルを獲得し、史上最年少メダリストとなった。夏季五輪で日本勢のワンツーは1976年モントリオール五輪体操(鉄棒)の金・塚原光男、銀・監物永三以来。今大会、スケートボードは男女ストリートと合わせて3冠と快進撃が続く。日本にとって今大会20個目の金メダルとなった。

 * * *

 和歌山に四十住さくらを初めて訪ねたのは、2019年の年明けだった。寒い日で、駅のホームでココアを大事そうにすすっている姿を覚えている。

 その時、おそるべきド根性とともに、衝撃を受けたやりとりが一つ。当時活動休止を発表したばかりの「嵐」について話を振ると「メンバーは何となく…でもはっきりは分からない」と首をかしげたのだ。練習に没頭するあまり、テレビを見る暇さえない。スケボーが彼女の世界の全てだった。

 その一心不乱さが、周囲を動かしてきた。地元酒造会社の精米所を改造して専用練習場を作る際は、近所の住民に集まってもらい、プレゼンした。

 「私の夢は金メダルです。一番の悩みは和歌山県に練習場がないこと。皆さんに応援してほしいです」

 競技に関してはクレバーかつシビアで、“プロフェッショナル”な一面も見せる。「自分の体は自分にしか分からない。今日はこの技はやめておこうとか、全部自分で判断する」。五輪本番では、独特のスケール感を持つコースを写真で予習し、演技構成を頭の中で組み立てた。実際の練習の際に「タイムもピッタリだったので、自分でもビックリした」。質の高い訓練を積んできた証拠だった。

 この日は櫻井翔さんも会場に取材へ訪れていた。取材ゾーンの去り際「櫻井君に会っちゃった~!」と笑顔の19歳。時の流れをしみじみと実感した瞬間でもあった。(スケートボード担当・太田 倫)

スポーツ

NEWS読売・報知 モバイルGIANTS 個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真 法人向け紙面・写真使用申請