川井友香子が金メダル「本当に夢みたい」レスリング初「姉妹金」達成…姉・梨紗子は同一大会姉妹金へ決勝

スポーツ報知
女子フリー62キロ級で金メダルを獲得した川井友香子(カメラ・相川 和寛)

◆東京五輪 女子フリー62キロ級決勝(4日、千葉・幕張メッセ)

 女子フリー62キロ級で、川井友香子(ジャパンビバレッジ)が金メダルを獲得した。決勝でアイスルー・ティニベコワ(キルギス)を下した。目標にする東京五輪での「姉妹で金」へ、妹がまずは大役を果たした。

 姉の57キロ級の川井梨紗子(同)がリオ五輪で金メダルを獲得しており、レスリング初の姉妹金メダリストとなった。姉もこの日、決勝進出を決め、2大会連続の金メダルへ王手。5日にイリーナ・クラチキナ(ベラルーシ)と対戦する。

 友香子は初の五輪。初戦のリュボフ・オフチャロワ(ROC)をテクニカルフォール勝ちを収めるも、表情は全く変えなかった。続く2回戦ではヘンナカタリナ・ヨハンソン(スウェーデン)に10―2で勝利。完璧な内容で勝ち上がっていた。

 準決勝では、スタンド席で梨紗子が見守っていた。18年世界選手権決勝で敗れた難敵を下し、銀メダル以上が確定。姉に向かって右拳を突き上げ、友香子は「勝ててよかった。明日(4日)から姉の梨紗子の試合がスタートする。今日全部勝って、いい流れでつなげたかった」と意気込んでいた。

 過去のきょうだい金メダル獲得は、18年の平昌五輪でスピードスケートの高木美帆(日体大職)と、姉の菜那(日本電産サンキョー)が夏冬通じて初めて。今大会では7月25日に、柔道の男子66キロ級の阿部一二三(パーク24)と妹で女子52キロの詩(日体大)が史上初のきょうだい同日金メダルの歴史的快挙を達成した。

 川井友香子は試合後に「本当に夢みたいで、ずっとあこがれていた舞台で一番理想としていた金メダルを取れて本当にうれしい」と喜んだ。そして「あとちょっとのところで負けてきて、やっとこれ(日の丸を掲げてマットを走る)ができてうれしい。改めてオリンピックチャンピオンと聞くとうれしいし、最高の一日になりました」とはにかんだ。

 この日は、5日に連覇に臨む梨紗子がスタンドから応援していた。「あすまだ梨紗子が決勝戦に残っている。いい形でつなげられたかなと思います」と目標にする「姉妹で金」へ、今度はサポートする立場に回る。

 ◆川井友香子に聞く

 主な一問一答は以下の通り。

―いまの思いは。

 「本当に夢みたいで、ずっと憧れていた舞台で本当に一番理想としていた金メダルが取れて本当にうれしいです」

―日の丸掲げての一周。どんな思いでしたか。

 「ずっとずっとこれがしたかったと思って、いままで2位と3位ばっかりであとちょっとのところで負けてきたので、やっとこれができてうれしいです」

―姉と同じ五輪王者になった。

 「あらためてオリンピックチャンピオンと聞くとうれしいし、最高の一日になりました」

―家族の涙もあった。支えは。

 「本当に私がケガをして手術しているときから、どんなときもずっと支えてくれて、いままで結果で恩返しすることができていなかったので。やっとこれで恩返しできたかなと思います」

―決まった瞬間、こみ上げる感情は?

 「金メダルを取ってる人の映像を見ていいなと、私もずっとあれが欲しいと思って、ここまで調整してきたので、その金メダルが取れてうれしいです。やっぱり試合する前に不安とかいろんな気持ちが混ざりあっていたんですけど、どんな感情の自分も受け入れてこのマットに立ったので、本当に勝ててよかったなという気持ちで、言葉にできないくらいうれしかったです」

―逆転のタックル。

 「本当に記憶が無くて気付いたらタックルに入っていた。試合の時は練習してきた自分が何とかしてくれるというので、そこは考えずにタックルに入りました」

―ライバルはどんな相手だった。

 「過去に何度も対戦していて、勝ったり負けたりを繰り返していた。今回は東京五輪で自国開催なので、本当にどうしても勝って、いい姿を見せたかったので勝ててよかったです」

―決勝の梨紗子選手に一言。

 「いい形でつなげられたかなと思うので、あしたはしっかり梨紗子のサポートして梨紗子が金メダルを取れるようにがんばります」

 ◇川井友香子(かわい・ゆかこ)

 ▼生まれ 1997年8月27日、石川・津幡町生まれ。23歳。162センチ。

 ▼レスリング 至学館高卒、至学館大を経て、ジャパンビバレッジ。

 ▼成績 2015年全日本選手権60キロ級で2位に入り躍進。17年に63キロ級代表で世界選手権に初出場も8位。同年全日本選手権は59キロ級で優勝。18年は62キロ級で世界選手権銀メダル、U23世界選手権優勝。

 ▼家族 父・孝人さんは89年のグレコローマン74キロ級学生王者、母・初江さんは89年世界選手権代表。

 ▼座右の銘 点滴穿石(てんてきせんせき、小さな力でも積み重なれば、強大な力になることの例え)

 ▼好きなアーティスト 姉妹そろって倖田來未の大ファン。良く聴く曲は「XXKK」「Eh Yo」「OMG」。

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