【侍ジャパン】韓国に勝利で決勝進出!高橋由伸さんが徹底解説「投手陣の踏ん張りは見逃せない」

スポーツ報知
8回2死満塁、山田哲人が走者一掃の決勝適時二塁打を放つ(カメラ・竜田 卓)

◆東京五輪 野球 決勝トーナメント 試合終了 日本5―2韓国(4日・横浜スタジアム)

 4日の野球日本代表「侍ジャパン」は準決勝、韓国戦で勝利、決勝進出を決めた。スポーツ報知評論家の高橋由伸さんがポイントごとにこの試合を徹底解説する。

 【日本】1(二)山田 2(遊)坂本 3(指)吉田正 4(右)鈴木誠 5(一)浅村 6(中)柳田 7(左)近藤 8(三)村上 9(捕)甲斐 先発 山本

 【韓国】1(中)朴海旻 2(指)姜白虎 3(右)李政厚 4(捕)梁義智 5(左)金賢洙 6(一)呉在一 7(遊)呉智煥 8(三)許敬民 9(二)黄載均 先発 高永表

高橋由伸POINT

さあ、金メダルへあと2つ!。大一番を迎えた。私の韓国戦の印象は、選手全員の気迫がすごくて、試合前から圧倒されたのを思い出す。「受けてはダメ。向かっていかないと」と気合を全面に出して戦った。今、打線の状態はさらに上がっている。先発・山本由伸も簡単には打たれないだろう。ここは気合満点で臨んでほしい

 ◇1回(両軍0)

【韓】朴海旻四球、姜白虎左飛、李政厚の右越二塁打で朴海旻三進、梁義智、金賢洙ともに三振

 高橋由伸POINT

力んでいるんか、見えないプレッシャーなのか。初回、先発・山本はいまいち良く見えなかった。甲斐が構えたところに投げられてないし、もう一つ球威もない。1死二、三塁のピンチを何とか脱したが、うまく修正してほしい。韓国打線はやはり、ガンガン振ってくる。投げミスだけは気をつけたい

【日】山田三振、坂本右前安打、吉田正の二ゴロで坂本二封、鈴木誠の三ゴロで吉田正二封

 高橋由伸POINT

韓国の先発・高永表は右サイドからの技巧派。1番・山田が空振り三振したシンカーは落差があった。ただ、球威はなく、制球力はありそうで、そこが生命線だろう。低めにコントロールされるシンカーの軌道、タイミングを早めに知ることが攻略のポイントになりそうだ

◇2回(両軍0)

【韓】呉在一一ゴロ、呉智煥死球、許敬民三ゴロ併殺打

高橋由伸POINT

2回表が始まる前に、稲葉監督が主審を呼び寄せた。実際に話した内容は分からないが、マウンドの修正を頼んだのだろう。山本は左足を上げてから踏み込むまでに、左足が地面すれすれを通る。この過程でデコボコの地面に違和感があったのだろう。2回の投球は見違えたように、制球に安定感が出ていた

【日】浅村、柳田ともに三振、近藤一ゴロ

◇3回(韓0、日1)

【韓】黄載均二ゴロ、朴海旻三振、姜白虎一ゴロ

【日】村上右前安打、甲斐の右前安打で村上二進、山田の一前バントで村上三進、甲斐二進、坂本の中犠飛で村上生還、甲斐三進、吉田正四球、鈴木誠三振

 高橋由伸POINT

3回、見事な連打からベンチは山田に送りバントを命じた。無死一、二塁で初球をしっかり決めた山田はさすがで、リズム良く攻撃できた。打線は2巡目に入って相手投手に対応し始めており、坂本もうまくタイミングを合わせた。先に点を奪えたことで、日本のペースに持ち込めるだろう

◇4回(両軍0)

【韓】李政厚、梁義智ともに三振、金賢洙捕邪飛

【日】浅村三振、柳田右飛、近藤遊飛失、村上の中前安打で近藤一挙三進、甲斐左飛

高橋由伸POINT

4回2死一、三塁のチャンスで甲斐がレフトフライに倒れた。今大会のラッキーボーイなだけに、何とか1点でもほしかったが…。流れは日本にあるが、韓国も首の皮一枚つながった感じはある

◇5回(韓0、日1)

【韓】呉在一、呉智煥ともに三振、許敬民右前安打、黄載均のとき暴投で許敬民二進、黄載均三振

【日】山田中越二塁打、坂本の右飛で山田三進、吉田正の中前安打で山田生還、鈴木誠三振のとき吉田正二盗、浅村三振

高橋由伸POINT

そろそろ追加点がほしい5回。山田の二塁打から坂本の中飛で1死三塁を作った。吉田正はここで、速い球を待つか、遅い変化球を待つかの二択だったが、相手の武器であるシンカーを狙い、うまく打った。このタイミングで韓国ベンチは投手交代するかと思ったが、動かない。投手のコマ不足なのだろうか

◇6回(韓2、日0)

【韓】朴海旻左前安打、左翼近藤の失策で朴海旻二進、姜白虎の左前安打で朴海旻一挙生還、李政厚の右翼線安打で姜白虎一挙三進、梁義智三振、(投手岩崎)金賢洙の中前安打で姜白虎生還、李政厚二進、呉在一、呉智煥ともに三振

高橋由伸POINT

韓国のバッター陣にイライラが見え始めた。6回。山本の投球に思うように攻撃できず、多少の焦りが出ているようだ。しかし、先頭が左前へポテンヒットを放ち、左翼手・近藤がもたつく間に二塁まで全力疾走した。静かだったベンチに活気が戻り、2番の姜白虎にタイムリーが出た。何とか同点で止まったが、流れは分からなくなった

【日】(投手車雨燦)柳田左飛、近藤左前安打、村上三振、(投手曹尚佑)甲斐のとき近藤二盗、甲斐四球、山田三振

◇7回(両軍0)

【韓】(投手伊藤)許敬民遊ゴロ、黄載均三振、朴海旻四球、姜白虎三振

高橋由伸POINT

7回からマウンドに上がった伊藤大はいい度胸をしている。途中、ロジンバッグの付けすぎで白い粉がリリース時に舞う点を指摘されたが、問題はなく、気にする素振りもなかった。韓国打線はいらだっているだろう。流れを作った。さあ、攻撃陣、いこう!

【日】坂本、吉田正ともに三振、鈴木誠一邪飛

◇8回(韓0、日3)

【韓】李政厚左飛、梁義智三振、金賢洙左翼線二塁打、呉在一の代打崔周煥二ゴロ

【日】(投手高祐錫、一塁黄載均、二塁金慧成)浅村三振、柳田左前安打、近藤の一ゴロで柳田二封、村上のとき捕逸で近藤二進、村上申告敬遠、甲斐四球で満塁、山田左中間二塁打で近藤、村上、甲斐いずれも生還、(投手金晋旭)坂本遊飛

高橋由伸POINT

8回、2死満塁で山田が打った。四球直後の初球、真ん中付近をしっかり仕留めた。セオリー通りとは言え、さすがとしか言いようがない。この試合、接戦にはなったが、日本は野球をしっかりやっていた。個々が役割をまっとうした結果だろう

◇9回(韓0、日X)

【韓】(投手栗林)呉智煥四球、許敬民のとき暴投で呉智煥二進、許敬民三ゴロ、黄載均の代打朴健祐三振、朴海旻二ゴロ

高橋由伸POINT

勝った。金メダルまで、あと一つだ。この試合、ヒーローは打った山田だが、投手陣の踏ん張りは見逃せない。山本から岩崎につないで逆転を許さず、伊藤大から栗林のルーキーリレーは頼もしかった。決勝の相手はまだ分からないが、どこが相手でも日本が勝つだろう

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