泉谷駿介「ワクワクがいっぱいです」男子110M障害2着で準決勝進出 史上初のファイナリストへ

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泉谷駿介(ロイター)

◆東京五輪 陸上 男子110Mハードル予選(3日、国立競技場)

 男子110メートル障害予選で、日本記録保持者の泉谷駿介(21)=順大=が13秒28(向かい風0・2メートル)の4組2着で準決勝(4日)に進んだ。金井大旺(25)=ミズノ=も13秒41(向かい風0・1メートル)の5組3着で突破。同種目日本勢の準決勝進出は、64年東京大会の安田寛一以来57年ぶり。複数選手の進出は史上初の快挙となった。高山峻野(26)=ゼンリン=は13秒98(向かい風0・1メートル)の3組6着で敗退した。

 伸び伸びと、鋭く。泉谷は2着で駆け抜け「楽しいですね。ワクワクがいっぱいです。やっと(五輪に)来られた」と自然体の笑顔を浮かべた。同種目の日本勢では、前回64年東京五輪の安田寛一以来の準決勝進出。前日2日には、男子3000メートル障害で同じ順大の三浦龍司(19)が、日本勢初の7位入賞を飾った。2学年下の後輩の活躍も刺激に「自分らしく前へ前へと頑張った」と胸を張った。

 今年6月の日本選手権。13秒06の日本新で五輪切符をつかむと、神奈川・武相高で指導を受けた田中徳孝さんに「岡山のインターハイがあったから変われました。先生のおかげです」とラインを送った。高校2年時の16年高校総体(岡山)八種競技。同級生の原口凜が8位入賞する一方、14位に沈んだ。悔しさ、そしてもどかしさ―。試合後、夕食のステーキを頬張りながら「どうしたら、僕は強くなれるでしょうか…」と訴えかけた。

 田中さんの答えはシンプルだった。「『それはね、練習しかないよ』と返しました。あれから、目の色が変わりました。好き嫌いも多かったけど、食事の量も増えた」。失意は、陸上選手としての分岐点になった。110メートル障害を主戦場とする今も、冬季は跳躍練習など幅広いメニューを丁寧にこなす。胸に大切にしまう恩師の言葉が、強さの源だ。

 ファイナリストとなれば、史上初の快挙。21歳の夢は膨らむ。「もっと攻められるな、というイメージ。13秒1台と、決勝進出を目指して頑張ります」。生き生きと、大舞台を楽しめる泉谷は強い。(細野 友司)

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