卓球男子団体、4強…丹羽孝希「僕が2勝したら負けない」準決勝へ導いた

スポーツ報知
丹羽孝希(ロイター)

◆東京五輪 卓球 男子団体準々決勝  日本3―1スウェーデン(3日・東京体育館)

 卓球男子団体は準々決勝で第5シードのスウェーデンを下し、2大会連続の表彰台に王手。相手エースのファルクを3―0で破るなど、2勝を挙げた丹羽孝希(26)=スヴェンソン=の覚悟を卓球担当の林直史記者が「見た」。

 4強進出の立役者は丹羽だった。初戦は水谷と左利き同士で戦ったダブルス。倉嶋洋介監督は悩んだ末に丹羽と、右利きの張本への変更を決断した。試合前夜の2時間の練習で仕上げて期待に応えると、2勝1敗で迎えた第4試合では徹底してフォア側を攻め、世界選手権銀メダリストのファルクに3―0で完勝。「僕が2勝したらチームは絶対負けないと思っていたので、2勝できてよかった。自分でもちょっと驚いてます」と控えめな笑顔とガッツポーズで喜んだ。

 丹羽の覚悟を感じた瞬間があった。昨年11月、コロナ禍で中断していた国際大会が再開された。9月に開催が発表された当初は現地での隔離体制など情報があまりに少なく、丹羽も悩んでいたと聞いていたが、最終的に出場を決断。その理由を尋ねたことがあった。

 「出なければ世界ランキングが落ちる。僕も昔はそうだったように、若い選手は将来性で代表に選ばれることがあるけど、今の年齢(26歳)ではランキングが低ければ、すぐに外されてもおかしくない。自分で勝ち取らなきゃいけない。休んでいられないんです」

 その背景には家族の存在があった。同時期に5年間交際していた一般女性と結婚。食事面など献身的なサポートを受け「責任感が増した。プロ選手として結果を出せなければ収入にも影響する。危機感がより強くなった」と明かす。五輪直前の6月23日には長女が誕生。出産に立ち会い「本当に感動しました。もっとしっかりしないといけない」と父の自覚も芽生えた。

 昨年、ペットショップで抱き上げた瞬間に一目ぼれしたトイプードルの愛犬ルゥにも癒やされてきた。守るべき存在のために、丹羽は必ずメダルを持ち帰る。(卓球担当・林 直史)

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