森末慎二氏が解説 橋本大輝”内村2世”の称号完全に手に入れた…重圧でも崩れない「鉄の心臓」で完璧演技

スポーツ報知
獲得した金メダルを手に笑顔の橋本大輝(ロイター)

◆東京五輪 体操男子種目別鉄棒(3日・有明体操競技場)

 種目別決勝が行われ、男子の鉄棒は、橋本大輝(19)=順大=が15・066点をマークし、金メダルを獲得した。今大会、史上最年少で制した個人総合に続く個人2冠で、1984年ロサンゼルス五輪の個人総合とつり輪を制した具志堅幸司以来、37年ぶりの快挙だった。メダルは団体銀を含め3個目。北園丈琉(18)=徳洲会=は、2度の落下で12・333点で6位。体操は全日程が終了し、日本体操界の歴代通算メダル数は103個となった。

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 恐るべき19歳だ。橋本が完璧に鉄棒を制した。しびれる展開。橋本は7番目の演技者。それまで3人が落下して6番目のスルビッチ(クロアチア)が14.900の高得点。浮き沈みのある激しい流れ。平常心では鉄棒に向き合えない状況だ。

 それがどうだ。プレッシャーがのしかかっても崩れない。まさに“鉄の心臓”。練習から完璧に演じ切っているのだろう。動きに自信が満ちあふれていた。とてつもなくすごい選手だと改めて思った。

 離れ技も見事だった。最初のG難度「カッシーナ」でしっかりバーをつかみ、「コールマン」をつないで「トカチェフ」からの2分の1ひねりと伸身の「コスミック」で締めた。完璧な位置を持つことがスムーズな流れを生み、一人だけ15点を超えることができた。スルビッチには「コールマン」と「コスミック」がない。15点を超えられない要因になったといえる。

 橋本は完全に“内村2世”の称号を手に入れた。これまでは世界の全ての選手が打倒・内村を目指してきた。これからの男子体操界は打倒・橋本の時代に突入した。(84年ロス五輪鉄棒金メダリスト・森末慎二)

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