橋岡優輝、6位で日本37年ぶりの走り幅跳び入賞 「金狙えたな」メダルまで11センチ…パリでは必ず

スポーツ報知
競技後に笑顔を見せる橋岡優輝

◆東京五輪 陸上 男子走り幅跳び決勝(2日、国立競技場)

 男子走り幅跳び決勝では、19年ドーハ世界陸上8位の橋岡優輝(22)=富士通=が8メートル10で6位に入った。同種目の入賞は84年ロス五輪7位の臼井淳一氏以来、37年ぶり。戦後の五輪では最高成績となった。

 思いを宿した橋岡の体が、ふわりと舞った。最終6本目。「五輪は3年後にしか来ない。悔いを残すようではダメ。けがをしてもいい、という覚悟で跳んだ」。8メートル10で日本勢37年ぶり入賞。ロス五輪7位の臼井氏を上回り、戦後最高の6位をたぐり寄せた。ふと、成績の電光掲示を見る。表彰台までは11センチ差。「確実にメダルを狙えた。自分の跳躍ができれば、金メダルも狙えたなと。満足はできていないけど、納得はしている」と端正な表情で受け止めた。

 8メートル17で通過した予選から中1日。予選は夜だが、決勝は午前。30度超の気温、蒸し暑さとも闘った。「助走の鋭さに欠けて、おとなしい助走をしてしまった」。それでも、1本ごとに修正する力があった。3本目に7メートル97で8位以内を確実とし、最終跳躍で日本勢の五輪最高記録。日本勢初入賞のドーハ世陸に続き、走り幅跳びの歴史をまた一歩進めた。森長正樹コーチは「(メダルへ)かなり近くなった。ドーハでは入賞がやっとだったけど、今回は決して表彰台が狙えないことはなかった」とたたえた。

 あと一歩届かなかった頂へ、来季は最高峰のDL転戦など、海外拠点で力を磨く意向でいる。森長コーチは「彼には一番、経験が必要。練習の負荷と試合の負荷は違う。場慣れができれば」と背中を押した。橋岡は「3年後のパリでは、金メダル獲得の目標を実現させる力を、つけていこうという思い」。22歳の未来予想図は、くっきりと描かれつつある。(細野 友司)

 ◆五輪の男子走り幅跳び 戦前は“お家芸”の一つで、32年ロス大会では南部忠平が7メートル45で銅メダル。36年ベルリン大会でも田島直人が7メートル74で銅メダルに輝き、日本勢の歴代最高成績となっている。前回の64年東京五輪では、山田宏臣が7メートル16で9位に入った。

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