Twitter facebook Instagram YouTube

【巨人】中山礼都、高卒1年目で1軍デビューへ サカオカの道歩む

1日のエキシビションマッチに出場した中山
1日のエキシビションマッチに出場した中山
福岡入りした中山(カメラ・中島 傑)
福岡入りした中山(カメラ・中島 傑)

 巨人のドラフト3位ルーキー・中山礼都内野手(19)が2日、「サカオカロード」を目標に掲げた。高卒新人ながら、現在1軍のエキシビションマッチに帯同中。期間限定の1軍昇格とみられるが、「いい経験をした、で終わらないようにしたいです」と先を見据えた。不動の地位を築いている坂本や岡本和も高卒1年目に1軍公式戦を経験。同じように今季中のデビューを目指し、将来は主力へと登りつめる。

 エキシビションマッチとはいえ、中山にとって初めての1軍戦は刺激に満ちていたようだ。京セラDでのオリックス2連戦はいずれも途中出場。2打数無安打だったが、四球や左翼への鋭いライナーもあった。「緊張しました。お客さんも入って独特な雰囲気も感じましたが、何か爪痕を残さないといけないので、思い切って自分のプレーをしようと思いました」と振り返った。

 1軍首脳陣へのアピールの場というだけではない。「(1軍は)力強い球を投げる投手ばかりで、自分の力のなさを感じました。全てにおいてまだまだですが、守備に関してはちょっとずつプロのレベルに近づいてきているのかなというのは感じます」。2月のキャンプからプロで半年間、練習を重ねた成果や現在地を知ることができた。

 同じ高卒の坂本や岡本和も、プロ1年目に1軍の公式戦出場を果たした。坂本が「(主力が)試合に向けてどういう準備をしているか見ることができた」と言えば、岡本和も「見たことないすごい投手ばかりで、このレベルを打てるようにならないといけないと思った」と当時を振り返る。早い段階で最高峰を肌で感じたことが、その後の飛躍につながったことは間違いない。

 中山はこの日、大阪から福岡へ移動。3日からはソフトバンク3連戦(ペイペイD)に臨む。同じ高卒新人の秋広はオリックス戦を経て2軍に戻ったが、2人とも次の目標は今季中の公式戦デビューだ。「いい経験をした、で終わらないようにしたいです」と中山。シーズン後半、3連覇を目指す強力布陣に割って入ることは簡単ではないが、乗り越えた先にはサカオカロードが待っている。(尾形 圭亮)

 ◆坂本のプロ1年目(2007年) 7月に1軍初昇格。その後2軍での再調整を経て、9月6日の中日戦(ナゴヤD)で延長12回に代打でプロ初安打&初打点。4試合で打率3割3分3厘、0本塁打、2打点。

 ◆岡本和のプロ1年目(2015年) 8月末に1軍初昇格し、9月5日のDeNA戦(横浜)で初本塁打。通算3打席目でプロ初アーチとなった。17試合で打率2割1分4厘、1本塁打、4打点。

 ◆中山 礼都(なかやま・らいと)2002年4月12日、名古屋市生まれ。19歳。中京大中京高では1年夏からベンチ入り。2年秋の明治神宮大会優勝。20年ドラフト3位で巨人入り。今季はイースタン・リーグ12試合に出場し打率2割6分2厘、0本塁打、6打点。182センチ、80キロ。右投左打。

1日のエキシビションマッチに出場した中山
福岡入りした中山(カメラ・中島 傑)
すべての写真を見る 2枚

巨人

個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真 法人向け紙面・写真使用申請 報知新聞150周年
×