【東東京】二松学舎大付「大江2世」秋山正雲、V打&1失点完投で49代表大トリ甲子園 

スポーツ報知
決勝の大一番で3安打1失点完投勝利を飾り、こん身のガッツポーズを見せる二松学舎大付のエース秋山(カメラ・泉 貫太)

◆第103回全国高校野球選手権東東京大会 ▽決勝 二松学舎大付5―1関東第一(2日・東京D)

 五輪の次は甲子園だ! 東西東京の決勝が史上初めて東京ドームで行われ、全国49代表校が出そろった。東東京の二松学舎大付は、プロ注目の146キロ左腕・秋山正雲(3年)が7回無死まで無安打の快投を見せるなど3安打1失点完投勝ち。決勝打も放ち、3年ぶり4度目の甲子園出場を決めた。西東京は、東海大菅生が勝ち春夏連続となる4年ぶり4度目の出場。3日にオンラインで組み合わせ抽選が行われ、五輪閉会式翌日の9日には2年ぶりとなる夏の甲子園が開幕する。

 最後の打者のバットが空を切ると、秋山は左拳を強く握りしめ、ほえた。「とてもうれしいです。今までやってきた厳しいことがあった分、うれしさが増しました」。第1シードの関東第一を相手に3安打1失点完投勝ち。市原勝人監督(56)も「勝つチャンスがあるとすれば秋山の完封しかない、というくらいの気持ちだった。よく頑張ってくれました」とエースをねぎらった。

 圧巻だった。伸びのある直球で強力打線を押し込み、6回まで無安打投球。7回先頭に中前安打を浴び、ノーヒットノーランこそ逃したが「気にしてませんでした」。自慢の直球は9回を通して常時140キロ超えを計測。「疲れはなく、コンディションも良かったです」と、前日(1日)の準決勝でのロングリリーフの影響をみじんも感じさせなかった。

 好投の陰には、大先輩からのアドバイスがあった。東京ドーム進出を決めた7月29日、同校OBの巨人・大江竜聖から市原監督を通じて電話で激励を受けた。「ドームのマウンドの高さや硬さを教えていただきました。それが分かっている状態でいけたのが大きかったです」。同じ左腕で、身長は秋山の170センチに対して大江は173センチ。共通点の多い憧れの存在からの金言に感謝した。

 グラブをバットに持ち替えても、主役の座は渡さなかった。2回1死二塁。プロ注目右腕・市川祐から中前に先制適時打。7回にも中前安打で3得点の足がかりをつくるなど、3安打で市川を完全攻略。8回には申告敬遠も受けた。関東第一・米沢貴光監督(45)は「秋山くん一人にやられてしまった」と投打にわたる大活躍に脱帽した。

 全国49の代表校のうち、最後の最後に甲子園行きの切符をつかんだ。3日にはオンラインでの抽選会で対戦相手が決まる。「二松学舎大付のエースとして恥じないよう丁寧に、今日みたいなピッチングをしたい」。いよいよ“大江2世”が聖地へ乗り込む。(北川 栞)

 ◆秋山 正雲(あきやま・せいうん)2003年4月29日、千葉・流山市生まれ。18歳。小1から野球を始め、小6時にヤクルトジュニアに選出。東深井中では荒川シニアに所属。高校では1年夏からベンチ入りし、同秋からエース。球種はスライダー、カットボール、チェンジアップ。170センチ、75キロ。左投左打。

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