銅メダルの村上茉愛、親友・寺本明日香の思い背負って戦った「明日香が喜んでもらえる演技ができた」

スポーツ報知
村上茉愛(左)と寺本明日香(今年5月)

◆東京五輪 体操女子 種目別床運動 決勝(2日・有明体操競技場)

 村上茉愛(日体ク)が銅メダルを獲得し、女子の個人種目で日本勢初の表彰台に乗った。個人総合で日本勢歴代最高の5位に入った勢いそのままに快挙を達成した。銅メダルが決まり「明日香が喜んでもらえる演技ができた」とコメントした。

 村上は、けがの影響で東京大会を落選した寺本明日香(ミキハウス)の思いを背負って戦った。

 東京五輪補欠となった寺本は今回、団体メンバーに五輪の輪と同じカラーがそろう「だるま」の形をしたマスコットを手作りして渡した。長年代表の主将を務めた。12年ロンドン、16年リオの2大会も経験。東京大会出場も確実かと思われたが、昨年2月、左アキレス腱(けん)の断裂に見舞われた。当時は五輪まで残り半年で「もう無理だ」と諦め、手術後の病室で引退後の生活を考えていた。

 そこにやってきたのがライバルであり、親友の村上だった。五輪出場を目指す代表の仲間たちから「絶対乗り越えられる」「待っているからね」と書かれた寄せ書きをもらった。寺本は、もう一度五輪を目指すと決意した。結果的に代表選考会の最終戦となった5月のNHK杯で5位に終わり、3大会連続の五輪出場への挑戦は終わった。

 寺本から村上への手紙には「茉愛がうれしいなら私もうれしいから、悔いなく頑張ってきて欲しい」と記され、思いを受け取った。

 「明日香の分まで背負って五輪でいい演技して、感謝の気持ちを伝えたい」と村上。先月27日の団体(5位)でのメダル獲得はならなかったが、6日後の種目別床運動で最高の演技を披露した。

 ◆村上 茉愛(むらかみ・まい)1996年8月5日、相模原市生まれ。24歳。2歳から競技を始める。床運動で14歳のときに種目別で初の日本一。15年に日体大へ入学し、16年リオ五輪は団体総合で日本勢48年ぶりの4位入賞に貢献。17年世界選手権は種目別床運動で同大会日本女子63年ぶりの金メダル。18年世界選手権は個人総合で日本女子初の銀メダル、種目別床運動でも銅メダル。148センチ。

 ◆寺本 明日香(てらもと・あすか)1995年11月19日、愛知・小牧市生まれ。25歳。小学1年時にレジックスポーツ(名古屋市)で体操を始める。名古屋経大市邨高2年時の2012年ロンドン五輪で団体総合8位入賞、個人総合11位。中京大3年時の16年リオ五輪で団体総合4位入賞、個人総合8位入賞。世界選手権には7大会連続出場。142センチ。

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