元横綱・稀勢の里の荒磯親方が部屋開き「自分ではなく、荒磯部屋の力士が目立つように」

スポーツ報知
荒磯部屋の初稽古で弟子を指導する荒磯親方(左)=日本相撲協会提供

 大相撲の荒磯親方(元横綱・稀勢の里)が1日、茨城県に創設した「荒磯部屋」の部屋開きを行った。田子ノ浦部屋から独立した同部屋は現在、仮住まいとして同県つくば市にある筑波大の大学内の稽古場を使用している。来年5月には同県阿見町に新部屋が完成予定となっている。

 約2時間の稽古で荒磯部屋としての第一歩を記した荒磯親方は、終了後にオンライン取材に応じ「いい稽古ができた」と、うなずいた。基礎運動が中心だったが「初日ということで自分も気合が入ってしまって」(荒磯親方)と、序二段の西原を指名して同じ相手と続けて取る三番稽古も行ったという。「向こうも必死に来たので、非常にいい稽古になった。早く自分に勝てるようになってほしい」と満足そうな笑みを浮かべた。

 今年3月に早大大学院のスポーツ科学研究科修士課程1年制を修了し、「新しい相撲部屋経営の在り方」とのテーマの修士論文が最優秀論文として表彰された実績も持つ。筑波大とは、相撲を科学的に共同研究するプランも進んでいる。まずは四股やすり足、テッポウなど基礎を徹底していくという。その上で「相撲を科学的に見ていくと体の動き、呼吸の仕方。自分は横綱になったが、まだ分からないところがあるんじゃないかと。筑波大はそういう施設がすごい。立ち合いは速く出ることが強さじゃないし、何が先手を取る方法なのかなと思うといろんなことがある。データが具体的にこう教えるんだという風になっていけば、強い力士がたくさん生まれると思っている」と意欲的に話した。

 来年に完成予定の新部屋は広い土地を生かし、土俵を2面設置するなどの珍しいアイデアも盛り込まれている。「ご縁があって広い土地を得られたし、自分がやりたいように伸び伸びできるような。自分の意見を全て入れ込んだというか」と荒磯親方。「コロナが落ち着いたら稽古見学にも来ていただきたいし、広い土地もある。そこで(地域の)みなさまと交流できれば」などの考えを明かした。

 現状は元横綱である自身が前面に出ているが「やはり自分が目立つような部屋だとよくない。自分が目立たず、荒磯部屋の力士が目立つようになってくると部屋の隆盛につながってくる。今は自分が前に立っているが、いつか自分の存在がわからないくらいの力士が出てきてくれたらいいと思っている」と願っていた。

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