寺田明日香、女子100障害21年ぶり12秒台で準決勝進出「もうちょっとな気がする~」

スポーツ報知
女子100メートル障害で準決勝進出を決め、笑顔でVサインする寺田明日香

◆東京五輪 女子100Mハードル予選(31日・オリンピックスタジアム)

 女子100メートル障害予選で、日本記録保持者の寺田明日香(31)=ジャパンクリエイト=は12秒95(追い風0・3メートル)の5組5着で、準決勝(1日)に進んだ。同種目の日本勢では、00年シドニー大会の金沢イボンヌ以来、21年ぶり。五輪での12秒台は日本勢初の快挙となった。12年ロンドン五輪代表の木村文子(33)=エディオン=は13秒25(追い風1メートル)の1組7着、青木益未(27)=七十七銀行=は13秒59(追い風0・4メートル)の3組7着で敗退した。

 自称「オールドルーキー」の寺田が、初五輪を伸びやかに駆けた。自己最速まで0秒08差の好記録。5着以下のタイム順上位で準決勝進出をつかんだ。同種目での準決勝は21年ぶり。五輪での12秒台も、日本勢で初めて。「競った中でも冷静に走れたのはかなり収穫だし、自己ベストに近づけて良かった」と汗をぬぐった。

 金沢さんが準決勝へ進んだシドニー五輪。当時小学生の寺田にとっても、人生を左右する大会だった。女子マラソンで高橋尚子さんが金メダル。心を動かされ、母にレプリカジャージーをねだった。陸上選手を本格的に志す、出発点になった。「五輪は特別。子供の頃から見ていた夢の舞台。気持ちが乗りすぎるので、できるだけ冷静に、と思った。100メートルを10台のハードルを並べて走ることに変わりない」と平常心を貫けたのも、今大会日本勢唯一の準決勝進出へ原動力になった。

 14年に長女・果緒ちゃん(6)を出産。7人制ラグビー転向を経て視野も広げた。無観客開催となり、家族もスタンドに入れなかったが、国立競技場近くでテレビ観戦。夫・佐藤峻一さん(38)は「準決勝進出を信じていたので、まずはホッとしています。明日が競技人生最大の大勝負だと思う。サポートしてくださる方々と一緒に跳び越えてほしいです」と背中を押した。

 日本勢初の決勝進出へは、12秒台中盤が目安。自身が持つ12秒87の日本記録を上回るタイムが求められる。「リミッターは外せそうですか?」の問いに「もうちょっとな気がする~」。屈託なく笑った寺田が、大仕事に挑む。(細野 友司)

 ◆寺田 明日香(てらだ・あすか)1990年1月14日、札幌市生まれ。31歳。小学4年から陸上を始める。恵庭北高を経て、2008年北海道ハイテクAC入り。09年ベルリン世界陸上代表。13年6月の日本選手権を最後に一度は現役を引退。14年3月に結婚、8月に長女・果緒(かお)ちゃんを出産。16年秋から7人制ラグビーへ挑戦し「娘に五輪に出ている姿を見せたい」と18年12月に陸上界復帰。家族は夫・佐藤峻一さんと長女。

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