◆東京五輪 柔道(31日・日本武道館)
柔道競技で史上初めて、日本の出場14選手全員のメダル獲得が確定した。
この日、新種目の男女混合団体が行われ、日本が決勝進出を決めた。無差別級が廃止された1988年ソウル五輪以降、1選手が同一大会で複数メダルを獲得することはできなかったが、今回の混合団体戦では個人戦代表がチームを構成するため、複数メダル獲得が可能となっている。個人戦でメダルを逃した男子の向翔一郎(ALSOK)、原沢久喜(百五銀行)、女子の田代未来(コマツ)も団体戦に登録されており、日本の銀メダル以上が確定された段階でメダルを獲得。団体戦に登録のない女子48キロ級・渡名喜風南(パーク24)が個人戦で銀メダルを獲得しているため、出場14人がメダルを手にすることになる。
これまで同一大会で複数メダルを獲得した選手は3人。金メダリストはウィリレム・ルスカ(オランダ)だけで、1972年ミュンヘン五輪重量級と無差別級で2冠を獲得した。ほかに80年モスクワ五輪(日本は不参加)で、パリジ(フランス、95キロ超級金、無差別級銀)とローレンツ(東ドイツ、95キロ級銅、無差別級金)だけが同一大会で表彰台に2度上がっている。