バドミントン日本勢苦戦の背景…コロナ下による実戦感覚不足とライバル国の徹底研究…担当記者の目

スポーツ報知
女子シングルス準々決勝で敗退した奥原希望

 混合ダブルス3位決定戦で、世界ランク5位の渡辺勇大(24)、東野有紗(24)組=日本ユニシス=が、同13位の香港ペアをストレートで破り、同種目の五輪日本勢で初の銅メダル。渡辺は日本男子初の表彰台に上った。女子シングルスは前回銅の奥原希望(26)=太陽ホールディングス=、山口茜(24)=再春館製薬所=が準々決勝で敗退。有力選手をそろえた同競技は金メダルゼロに終わった。

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 日本協会の目標は「金3つを含む全5種目メダル」。混合複の銅1つは、予想外の結果だったのは間違いない。苦戦を強いられた背景は、大きく2つ考えられる。

 第一にコロナ下による実戦感覚。今年3月の全英OP以降は国内調整。日本協会も、もちろん対策を考えた。6月、五輪代表選手らによる“壮行試合”を計画。本番同様に3面のコートを用意し、ライブ配信も行って、五輪に近い雰囲気を出す構想だった。朴柱奉ヘッドコーチが発案。協会は会場選定など手を尽くしたが、コロナの状況悪化で実現せず。貴重な実戦機会になり、五輪に好影響を及ぼしたかと思うと口惜しい。

 次に、ライバル国の動き。V候補の桃田とナガマツは韓国勢、奥原とフクヒロは中国勢に屈した。日本が3月の全英OPにベストメンバーを出した一方、中韓2か国は昨春以降、コロナを理由に一切海外大会に出ず。選手達も「状態が分からない」と首を傾げていた。五輪で実績のある2か国は自分達をベールに包んだまま、V候補を研究し尽くしていた。日本はそれだけ各国からマークされる立場になった。今回は無念の結果だが、研究を超越した先に真の大国の道が待つだろう。

(バドミントン担当・細野 友司)

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