64年東京大会の金を超えた…当時のメダリストも驚き「無観客なのに、あれだけのパフォーマンスすごい」

スポーツ報知
体操男子個人総合で優勝した橋本大輝

 1964年東京五輪で日本が獲得した金メダル16個を、今大会はフェンシング初の金メダル獲得により半分も終わらないうちに超えた。同五輪男子体操団体、つり輪の金メダリスト、早田卓次さん(80)は「無観客なのに、あれだけのパフォーマンスを発揮できる選手たちはすごいと思う」と驚いた様子で話した。早田さんは現役時代、多くの観客の中で、歓声や拍手などを聞きながら、リズムをつくっていったという。「体が燃えているのが分かった。でも、無観客だと練習と同じ環境。今の選手たちは平常心を保つ能力が高いと思います」

 選手の表情にも違いを感じる。64年当時は根性論がスポーツ界を覆っており、笑顔を見せる選手はほとんどいなかった。「表情が豊かになった。いい結果を出している選手は目が輝いている。『楽しい』という言葉は昔は使うと怒られるような雰囲気だったが、現在は本当に心から楽しんでいるのが分かります」。時代の変化を感じ、五輪の大舞台でも重圧を楽しむようにプレーする21年東京五輪の選手たちの躍動に目を細めた。

 64年大会柔道軽量級金メダルの中谷雄英(たけひで)さん(80)は、今大会の柔道の金メダルラッシュに「僕らの時は初めて五輪競技になった時で、絶対に負けられないという責任感は強かった。だけど、今は世界のレベルが上がって差がない状態。そこで勝つのは大変なこと」と後輩たちを称賛していた。(久浦 真一)

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