素根輝の腰痛が温泉じゃないのに治った!?中学恩師が思い出すエピソード

スポーツ報知
女子78キロ超級で優勝し、金メダルを手に笑顔を見せる素根輝(カメラ・相川 和寛)

◆東京五輪 柔道女子78超キロ級決勝(30日・日本武道館)

 女子78キロ超級で初出場の素根輝(あきら、21)=パーク24・日大1年=が金メダルに輝いた。決勝で2012年ロンドン五輪女王のイダリス・オルティス(キューバ)に延長の末、8分52秒で指導3による反則勝ち。この階級は04年アテネ五輪の塚田真希以来、4大会ぶりに優勝した。日本柔道は初日から男女通じて史上初の7日連続、最多9個目の金メダルを獲得した。その後、フェンシング男子エペ団体も優勝し、今大会での日本選手団の金メダルは1964年東京、04年アテネ大会の16個を抜き過去最多の17個となった。

 福岡・田主丸中の黒岩浩隆監督は素根を「本当に素直で優しい子なんです」と評する。2年時の県大会、素根が「腰が痛い」と泣いていた。医師や整骨院を回ると、原因は練習のやり過ぎによる疲労。宿舎の近くの温泉に連れていった。

 翌日、「腰が軽くなりました!」と満面の笑みで現れた。ただ、黒岩監督は前日、あることに気付いていた。普段は1000円の入湯料が300円。疑問に思っていたところ、素根を送り出した後で「ボイラー故障のため沸かし湯です」という看板を見つけた。「ただのお湯だから安かったんです。でも輝は気付いてなくて。治るわけないですけど、温泉だと信じてたんでしょうね」と懐かしんだ。

 全国大会の決勝では団体で先鋒と中堅の素根が勝ったが、大将が負けて完全優勝を逃した。すると、喜ぶよりも先に素根が大将の選手に「大丈夫?」と声をかけにいく姿に、心を打たれた。LINEの始め方が分からずに困っていると、設定もしてくれた。「僕のLINEのお友達第1号は輝なんです」とうれしそうに語った。(直)

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