高倉麻子監督、なでしこ敗退に「闘志が前面に出るチームではなかったかもしれないが、選手の心は燃えていた」

スポーツ報知
準々決勝でスウェーデンに敗れ、ピッチに座り込んだ田中美南(カメラ・竜田 卓)

◆東京五輪 ▽女子サッカー準々決勝 日本1―3スウェーデン(30日、埼玉スタジアム)

 なでしこジャパンは準々決勝でスウェーデンに1―3で敗戦。2大会ぶりのオリンピックはベスト8で幕を閉じた。

 高倉麻子監督は勝ち上がりのために足りなかったものを問われると「そうですね…。そこで答えを出すのは難しいですが、負けたという事実があるので、自分たちの武器以上の何かを持たなければいけないと思う」と話した。

 そして「闘志が前面に出るチームではなかったかもしれませんが、選手達は心の中には炎は燃えていましたし、今日も自分たちらしいサッカーをしてくれたと思う」と選手達をたたえた。

 試合は開始7分でスウェーデンが先制。コーナーキックのこぼれ球を拾うと、左からのクロスをDFエリクソンが頭で合わせてネットを揺らした。

 体格、スピードで勝る相手に序盤は圧倒されたが、徐々にペースをつかむと前半23分に反撃。DF清水梨紗が前方のスペースにパスを送ると、MF長谷川唯がダイレクトでクロス。ファーサイドに走り込んでいたFW田中美南が左足で押し込んだ。

 1次リーグ第3節・チリ戦(27日)で決勝点をマークした背番号11の2試合連続ゴールで試合を振り出しに戻すと、同31分にはペナルティーエリア内で田中が倒されPKを獲得。一気に逆転かと思われたが、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)により判定はノーファウル。前半を1―1で終えた。

 再び試合が動いたのは後半8分。DFラインの背後のスペースに飛び出したFWブラックステニウスに決められ、スウェーデンに追加点を許した。同23分にはVAR判定で相手にPKを与え、痛恨の3失点目。日本は最後まで諦めることなく得意のパスワークで攻撃を仕掛けたが、2点のビハインドからの逆転はかなわなかった。

 2011年ドイツW杯で世界一に輝き、翌年のロンドン五輪では銀メダル。世界大会での功績は女子サッカーの人気向上に大きく貢献したが、主将のDF熊谷紗希は「(10年前の)女子サッカーの盛り上がりと、リオ五輪を逃して(人気が低迷した)からの所の両面を知っている」。地元開催での五輪で結果を残すことの重要性を十二分に理解しながら大会に臨んだ。

 初戦のカナダ戦(21日)はエース岩渕真奈の同点弾で何とかドロー。続く英国戦(24日)は0―1で敗れ1次リーグ敗退危機が浮上したが、第3戦のチリ戦を1―0で辛勝。粘り強い戦いで決勝トーナメント進出を果たしたが、悲願の金メダルには届かなかった。

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