金メダルの素根輝が涙「この大会のために練習を頑張ってきた」…「三倍努力」で鍛錬、仲良し阿部詩に続いた

スポーツ報知
女子78㌔超級で優勝し、金メダルを手に笑顔を見せる素根輝(カメラ・相川 和寛)

◆東京五輪 柔道女子78超キロ級決勝(30日・日本武道館)

  柔道女子78キロ超級で、素根輝(パーク24)が延長の末に金メダルを獲得した。同階級の金メダルは、塚田真希が制した2004年アテネ五輪以来となった。阿武教子、塚田に続き、全日本選手権、世界選手権、五輪をすべて制し女子では史上3人目の「柔道3冠」を達成した。素根は試合後、涙を流しながら「とにかく先に攻めよう。絶対に負けないと思って臨みました」と振り返り「この大会のために練習を頑張ってきたので、それを出せて良かったです」と話した。

 2回戦から登場した素根は、初戦からすべて一本勝ちで勝ち進んできた。決勝ではイダリス・オルティス(キューバ)を破った。

 五輪金メダルを思い描いたのは小学生低学年の頃。「柔道を始めてから自然と考えるようになった」。無尽蔵のスタミナを備え、「三倍努力」の言葉を大事に、誰にも負けない圧倒的な鍛錬を積み重ね、組み手や技にも磨きをかけた。

 昨年7月末には「五輪に向けて柔道に専念したい」と岡山の環太平洋大を自主退学。福岡に戻り、無所属のまま母校の南筑高を拠点に、五輪の舞台に向けて励んできた。今年4月には実業団のパーク24に入社。福岡から東京に拠点を移し、「自社道場での稽古はもちろん、東京が拠点なので出稽古先が多く、鍛えられる。強くなるための環境が整っていると思った」と常に五輪でメダルを手にするための最善の選択をしてきた。現在は日大スポーツ科学部に進学し、学業にも取り組んでいる。

 25日には、ジュニア世代から合宿などで多くの時間をともに過ごした仲の良い女子52キロ級の阿部詩が金メダル。同級生の活躍もまた、素根を突き動かす原動力となった。最高峰の舞台で、名前の通り最高の輝きを放った。

 ◆素根 輝(そね・あきら)2000年7月9日、福岡・久留米市生まれ。21歳。南筑高2年時、金鷲旗高校大会決勝で男女を通じて史上初の5人抜きを演じた。17、18年世界選手権混合団体戦金メダル。全日本選抜体重別選手権女子78キロ超級3連覇、全日本女子選手権2連覇。19年世界選手権優勝。得意技は体落とし、大内刈り。162センチ、110キロ。

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