【高校野球】準優勝の市岐阜商エース・高橋知亜 中日・柳裕也の投球術を目標に4年後のプロ入りへ

市岐阜商・高橋知亜投手
市岐阜商・高橋知亜投手

 31年ぶり3度目となった「岐阜商」同士の岐阜大会決勝は、終盤に逆転した県岐阜商に軍配が上がった。スコアは4―3。27個目のアウトを取るまで、どちらに転んでもおかしくない試合展開だった。

 1点を争う緊迫した試合を作ったのは、間違いなく市岐阜商の背番号1・高橋知亜(ともあ)投手(3年)の好投だった。先発した左腕の田近優太投手(3年)の後を受け1点ビハインドの2回2死満塁の大ピンチで“プラン通り”にマウンドへ。「春は田近に支えてもらっていたのでそれをカバーするしかないと。(ピンチなら)いつでも行く予定で、準備もしていた。最高の投球だった」。1点でも失っていれば相手に主導権を渡していた場面で、1番・行方を左飛に打ち取り難所を越えた。

 この後、市岐阜商は2度勝ち越しながら最後は競り負けた。6回1/3を3失点だった高橋。最速146キロ(この日は最速144キロ)右腕は「真っすぐを磨いてきたしピンチでも真っすぐで攻めていこうと思っていた。(プロ注目打者の)高木や中西にも真っすぐで抑えにいったが、最後は詰まりながら持って行かれた…」。こん身の直球をはじき返した宿敵を素直にほめた。

 幼い頃からプロ野球選手を夢見て野球を続けてきた。来春からは大学へ進学予定。「甲子園へ行って顔を覚えてもらってアピールして、という予定だったんですけど…。それは達成できなかったので大学に行って、4年後は絶対にプロ野球選手になって活躍したい」と力強く言い切った。憧れるのは地元・中日の柳裕也投手。今季は2度目の球宴にも選ばれ、竜の先発陣を支える右腕の動画を研究し「狙って空振りが取れる。真っすぐで空振りが取れるのは自分の理想です」。キレる直球だけでなく、相手を幻惑するカーブの使い手としても柳は“研究対象”になる。

 29日にバックネット裏から高橋を見た中日・近藤スカウトも「1年生で見たときからいい素材を持っていた。そのとき投げていた抜けるカーブも良かった。球速も出ているし、これから伸びていくだろう」と成長を期待。同校の北岡監督も「気持ちで、よく投げてくれた。何度もチームを助けてくれ(一時)逆転を呼び込んでくれた」と拍手を送り、岩橋部長も「性格もいいし、今後の成長が楽しみ。ずっと追いかけて」と太鼓判を押す。

 聖地には惜しくも届かなかったが、地元出身の好素材の動向に今後も注目したい。

(記者コラム=野球担当・長尾 隆広)

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