準々決勝で敗退の男子複・遠藤大由の妻・菜都美さんが手記「主人は、結構“昭和”な人間」

スポーツ報知
遠藤大由(左)、渡辺勇大組(ロイター)

◆東京五輪 バドミントン男子ダブルス準々決勝(29日、武蔵野の森総合スポーツプラザ)

 男子ダブルス準々決勝で世界4位の遠藤大由(34)、渡辺勇大(24)組(日本ユニシス)は、同3位の台湾ペアに敗れ、4強ならず。遠藤の妻で元バドミントン選手の菜都美さん(35)がねぎらいの手記を寄せた。

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 率直にいって、すごいの一言です。ここまで来られるとは、思っていませんでした。実はリオ五輪の後、「引退してほしい」と本音を伝えたことがあります。子どもとの時間をつくってほしい思いもあったけど、早川君と組む以上の成績は出せないと勝手に思い込んでいたんですね。私は“逃げている”考えだった。でも、勇大君から組みたいと話をもらって、主人は「五輪に絶対行く」と。つい先日も「五輪に行けないという選択肢はなかった」と。ぶれず、逃げず戦い抜いたのが、本当にすごいなと思います。

 主人は、結構“昭和”な人間です。練習も、自分で何度も反復して体に染みこませる。例えばレシーブ練習で、下がって受けてしまって前方があく課題を克服するために、背中を壁に張り付けて後ろに下がれない状態にして羽根を受ける、とか。目標や課題を明確に取り組んでいるのがすごいです。競技は熱心ですけど、あまり欲求にふたをして我慢する、とかはないです。お酒も普通に飲みます。生ビールとか飲んでいますね。

 主人を初めて知ったのは、小学生の頃。2004年埼玉国体に向けたバドミントンの強化練習会で一緒になった時でしたかね。競技で目立っているというよりは“悪ガキ小僧”みたいな感じで目立っていました(笑い)。今も心は少年のままだと思います。子どもとは、バドミントンをしたり、戦いごっこをしたり、寝室で子どもを投げたり…私の手に負えないくらい激しいです。洗濯や、子どもの靴洗いもしてくれます。ありがたいですし、当たり前と思っちゃいけないですね。

 マメなのは、記念日とかに対してもそうですね。12年12月11日が結婚記念日で、付き合った日も12月11日なんですが、今でもお互いメールで「ありがとうね」と伝え合います。あと、早川君の誕生日プレゼントとかも、何を買ってあげようか…って、ずっと悩んでいます(笑い)。他人の悪口をほとんど言わない人で「ある人の一部が嫌でも、その人全体を嫌いになる必要はない」と。そういう考え方は、見習いたいですよね。

 今後のキャリアは本人が決めることですが、来年には東京で世界選手権があります。やるなら徹底的に、とことんやってほしいです。いつか引退して落ち着いたら、いろいろなところに出かけて、四季の移ろいを感じながら家族の思い出をいっぱいつくりたい。主人の背中を見て育っている子どもたちにも、一つ何でもいいから絶対負けない何かをつくってほしいと願っています。

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