中村憲剛氏がフランス戦解説…上田綺世と旗手怜央は初先発で仕事果たした 今の日本なら期待高まる

スポーツ報知
フランス戦の前半、シュートを放つ上田綺世

 元日本代表の中村憲剛氏が、28日に行われ、U―24日本代表が4―0で快勝したフランス戦を総括。今大会初先発したFW上田綺世(22)=鹿島=、DF旗手怜央(23)=川崎=のプレーに注目し、3連勝で決勝トーナメント(T)に進出した日本にとって「有益」と評した。

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 日本が3連勝で1次リーグ(L)突破を決めた。望外な結果に思われるかもしれないが、一試合一試合をつぶさに見ていけば、決して番狂わせじゃないことが分かる。しっかりと戦い、しっかりと勝った。相手を分析し、いろんな選手を起用しながら、回復にも目を向けた。フランス戦でも、今大会初先発の2人がしっかりと仕事を果たした。

 1、2点目に関与したFW上田。放ったシュートをGKがはじき、久保、酒井が詰めた。ここには共通点がある。ゴールに対して角度をつけ、ファーサイドに打ったことだ。ニアサイドに打ったらゴールライン方向にはじかれる可能性が高く、こぼれ球にはなりにくい。ファーに打ったからこそGKがはじかざるを得ず、こぼれ球になった。いずれも腰の強さを感じさせる強いシュートだった。偶然ではなく、育てた指導者の影響、そして彼自身の努力が詰まったプレーだと思う。

 左MFで先発した旗手も、多くのミッションを任された中で役割を全うした。彼の良いところは判断の良さと技術、そして体の強さにある。攻守で行く、行かないの判断は適切で、ボールを持っても失わない強さと技術がある。守備でもハードワークできる。相馬、三笘のようなわかりやすい突破力があるわけではないが、日本にとっては間違いなく有益で、フランスにとって嫌な選手の1人だったのではないか。

 準々決勝ではニュージーランドと対戦する。主要国際大会の決勝Tで、日本の方が下馬評で上に見られることは、これまでほとんどなかった。周囲から「1次リーグの3チームよりもやりやすいのではないか」という視線の中で迎える一発勝負を勝ち切るのはとても難しいミッションになると思う。1次Lのようにしっかりと分析し、とにかく目の前の試合を全員で勝ち抜く戦いができるかがポイントになるだろう。勢いがあり、成熟も感じさせる今の日本なら、期待感は高まる。(元日本代表、川崎MF・中村憲剛)

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