金メダルの浜田尚里、寝技はまるで“アリ地獄” サンボで学んだ技術で世界一

スポーツ報知
女子78キロ級で金メダルを獲得した浜田尚里

◆東京五輪 柔道女子78キロ級決勝(29日・日本武道館)

 柔道女子78キロ級の浜田尚里が金メダルを獲得した。初戦から得意の寝技で勝利を収め、準決勝では今年の世界選手権女王となったアナマリア・ワーグナー(ドイツ)を撃破。決勝ではマドレーヌ・マロンガ(フランス)を寝技で破った。

 真骨頂の寝技で世界を相手にしてきた。寝技が磨かれた背景には、サンボ(ロシアの組み技格闘技)がある。山梨学院大時代、4年生で関節技強化のために取り組み、世界選手権も制した。”地上戦”に引き込むと、根気と、詰将棋に例えられる緻密な動きでアリ地獄のように仕留める。サンボを学んだことで、立ち技から寝技に持っていく技術も洗練された。

 寝技に持ち込むまでの強化も課題としてきた。20年グランドスラム・デュッセルドルフの準決勝では、背負い投げで崩し、抑え込んだ。初めて実戦で成功させ、増池克之監督も「寝技に移行する方法論が一つ増えた。浜田はピークを迎えた」と語る。

 同階級では小柄な方だが、強い圧力で前に出ることができ、誰にも負けない粘り強さがあった。所属する自衛隊でも努力を重ね、確かな手応えも手に、満を持して東京五輪へと臨んでいた。

 ◆浜田 尚里(はまだ・しょうり)1990年9月25日、鹿児島・霧島市出身。30歳。鹿児島南高、山梨学院大を経て自衛隊へ。15、19年全日本選手権体重別選手権優勝。18年世界選手権優勝。19年世界選手権2位。右組み。168センチ。 趣味は旅行。コーヒー好き。睡眠時間1日7時間は鉄則。

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