アクションだけじゃない日本人好みの物語「ワイルド・スピード ICE BREAK」

ファミリー崩壊の危機を迎えるヴィン・ディーゼル演じるドミニクと恋人のレティ(C)2017 Universal City Studios Productions LLLP.All Rights Reserved.
ファミリー崩壊の危機を迎えるヴィン・ディーゼル演じるドミニクと恋人のレティ(C)2017 Universal City Studios Productions LLLP.All Rights Reserved.

 30日の金曜ロードショー(後9時)は、ヴィン・ディーゼル主演のカーアクションシリーズ「ワイルド・スピード ICE BREAK」(2017年)が地上波初放送。8月6日公開のシリーズ最新作「―JET BREAK」の少し前を描いたストーリーとなっている。

 日本に限らず、ハリウッド映画でも「フランチャイズ」と呼ばれるシリーズものは絶大な人気を誇る。「ワイルド―」シリーズは、これまでスピンオフも含めて10作品が製作されているが、世界での興行収入は合計で約65億ドル(約7150億円)。これは、米映画興収データベースサイト「THE NUMBERS」のフランチャイズランキングでは7位となる。

 ちなみに、1位は「MCU」こと「マーベル・シネマティック・ユニバース」シリーズの約228億ドル(約2兆5080億円)。とはいえ、「アベンジャーズ」だけでなく「アイアンマン」や「スパイダーマン」なども合わせてのものだけに、ちょっと”ズル”のような気もするが…。個人的な好みもあるが、私的には同シリーズに次ぐ「スター・ウォーズ」シリーズ(約103億ドル=約1兆1330億円)を「真の1位」としたいところだ。

 さて、同サイトによると、「ワイルド―」シリーズの中で最高興収を上げたのは15年に公開された第7作「―SKY MISSION」なのだが、日本国内では本作が最大ヒット。もちろん、同時期にどのような作品が公開されていたかなど周囲の環境もあるとはいえ、海外と異なる結果が出たのは、今作が「日本人好み」のストーリーであることが要因にあるのではないかと思う。

 過去作を見てきた人なら知っていると思うが、同シリーズはストリートレースが中心となっている第1~3作ではその要素が薄いものの、第4作以降はディーゼル演じるドミニクと「ファミリー」ことその仲間たちが、くっついたり離れたりしながら、最後は敵を倒すというところが人気。それに加えて、今作ではドミニクの本当の「家族」がストーリーに深く絡んでくる。

 やはり「血は水よりも濃い」のか、それとも、親分のドミニクが固い絆で結ばれたファミリーたちを遠く離れて暮らす家族よりも大切にするのか…。これって、日本の仁俠映画そのものではないだろうか。そこに、痛快アクションが加われば、ある意味”無敵”と言えるだろう。

 ちなみに、ドミニクの相棒・ブライアンを演じていたポール・ウォーカーは13年に交通事故死。撮影中だった「―SKY MISSION」は合成などで対応したが、今作は当然出演していない。ただ、ブライアンの名前は別の形で作品の中に登場する。そのシーンもまた、日本人的には好みの一場面ではないかと思っている。(高柳 哲人)

コラムでHo!とは?
 スポーツ報知のwebサイト限定コラムです。最前線で取材する記者が、紙面では書き切れなかった裏話や、今話題となっている旬な出来事を深く掘り下げてお届けします。皆さんを「ほーっ!」とうならせるようなコラムを目指して日々配信しますので、どうぞお楽しみください。

芸能

宝塚歌劇特集
NEWS読売・報知 モバイルGIANTS 個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真 法人向け紙面・写真使用申請