石川佳純、準々決勝敗退…9年分の悔しさ 会見19秒の沈黙から決意「やらなきゃいけない」団体戦で輝く

スポーツ報知
準々決勝で敗退した石川佳純(ロイター)

◆東京五輪 卓球女子シングルス準々決勝  石川佳純1―4ユー・モンユー(28日、東京体育館)

 女子シングルス準々決勝が行われ、世界ランク10位の石川佳純(28)=全農=は1―4で47位のユ・モンユ(シンガポール)に敗れた。8月2日に初戦を迎える団体戦で、3大会連続のメダルに挑む。

 19秒間の沈黙に、9年分の思いが詰まっていた。10―8、12―11とゲームポイントを2度握った第3ゲームを落としたこと。タイムアウト直後の長いサーブなど相手の思いきったプレーに押されたこと。石川は冷静に敗戦を振り返っていたが「シングルスは全然満足いくような結果じゃないですけど、ここが踏ん張りどころ。団体戦は気持ちを切り替えて」と話し出すと、突然、言葉に詰まった。

 表情を隠すように後ろを向くと、グッと涙をこらえた。19秒後、再び前に向き直って言った。「やらなきゃいけないし、キャプテンとしてしっかり気持ちを切り替えて、練習してきたことをコートにぶつけたい」

 シングルスは3度目の挑戦だった。19歳だった12年ロンドン大会は男女通じて過去最高の4位。16年リオ大会は第4シードでメダルが期待されたが、初戦の3回戦で右ふくらはぎがつるアクシデントで治療を求めたが認められず、キム・ソンイ(北朝鮮)にフルゲームで逆転負けを喫した。

 「当時は中国以外の選手にはほとんど負けてなかった。メダルが狙える位置にいたし、絶対に欲しいと思っていた。その分、ショックはすごく大きかった」

 試合後、ホテルの部屋に3日間引きこもった。「横になって、ボーッとしていた」。ふさぎ込む娘を心配した両親にカラオケに連れ出された。陽気な曲がかかるステージに上げられ、マイクを握った。「もうやるしかない」と吹っ切れた。団体戦ではエースとして活躍。銅メダルを獲得した。

 天国と地獄を経験し「今度こそ」という思いは強かった。8強は求めた結果ではない。それでも「やらなきゃいけない」。沈黙の後の決意を聞き、3大会連続のメダルを狙う団体戦、石川は必ず輝くと確信した。(卓球担当・林 直史)

スポーツ

NEWS読売・報知 モバイルGIANTS 個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真 法人向け紙面・写真使用申請