高梨沙羅、最後まで戦い、攻める姿勢に刺激…アスリートリレーコラム

高梨沙羅
高梨沙羅

 バスケットボール男子のスペイン戦は、最後まで戦う姿に勇気や元気をもらえる印象的な試合でした。強豪相手に競って、ハラハラするようだった。結果以上に、五輪に向けて積み重ねてきた姿勢を感じることができました。NBAで活躍する八村選手や渡辺選手が、時にはコートに身を投げ出しながら、必死にボールをつなぐ。私はスニーカーが好きで、普段バスケ選手のファッションにも注目するのですが、今回は全く気にならないくらい、白熱した試合に見入りました。

 卓球の新種目、混合ダブルスの金メダルも勝つ瞬間を映像で見ることができました。まるで一緒に戦っているように、見ていて声も出ないくらい集中させられた。水谷選手と美誠選手が、スムーズな動きでお互いをフォローし合う強さが、中国ペアを上回りました。スキージャンプも、来年の北京五輪では新種目の混合団体が採用されます。風や条件が影響するスポーツなので、いかにフォローし合うかが大事。誰かが不運に遭ってもカバーできるくらい、自分の能力を引き上げなければいけないと思いました。

 もう1つ、深夜2時頃から見入ってしまったのがスケートボードの女子ストリートです。日本勢が金メダルと銅メダル。皆が調子を合わせてきている中で取るのは、相当の技術が必要。勉強になるし、刺激になりましたね。そして、最後まで攻めきる姿勢は本当に素晴らしかったと思います。何より、楽しそうに滑っている姿を見て、なんだかホッとしたというか。尋常ではない努力を重ねた上で、純粋に楽しんで結果を勝ち取るのは、最高ですね。

 北京五輪までは、あと半年。あっという間だと思います。今は、サマーシーズンの遠征途中ですが、自分のジャンプの成長が見られているので、それが楽しい。何かを試すごとに、成長している自分が楽しみでしかない。過去のソチ、平昌の2大会と比べても、そんなに気持ちを張り詰めて作り上げている、という感覚はないですね。この期間までにここまでやらなきゃいけない、という圧迫された感じがない。だからこそ、いろいろなアイデアも頭に降ってきて、それを試しながらやっているという感じです。私もこうして東京五輪を見ていろいろ感じたように、北京五輪を見てくれる人に何らかの刺激や勇気を与えられるような仕事、パフォーマンスがしたい。一番は、成長した自分を見てほしいです。

 ◆高梨 沙羅(たかなし・さら)1996年10月8日、北海道・上川町生まれ。24歳。小学2年で競技を始め、11年2月に14歳でコンチネンタル杯を史上最年少優勝。上川中―グレースマウンテンインターナショナル―日体大。五輪は14年ソチ大会で初出場。18年平昌大会の銅メダルは日本勢の五輪ジャンプ女子史上初。W杯通算60勝、表彰台109度はジャンプ男女歴代最多。152センチ。

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