ついにロボットが試合実況の時代に…NHKが五輪ネット配信で実施、ユーザー好意的な反応

スポーツ報知
張本智和の試合はロボット実況でネット配信された(ロイター)

 NHKは東京五輪のインターネット配信で、一部の競技で自動音声を用いた「ロボット実況」を行っている。27日は、卓球男子・張本智和(木下グループ)の試合などでロボット実況が使われた。

 実況の内容は得点の経過のみ。人間のアナウンサーのように状況描写はできないが、試合を見るサポートにはなっており、ネット上でも「まだまだ未熟な部分が多いだけど、ロボット実況がなかなか面白い」「自動でこれだけできるというのをぜひ一度ご体験ください」「NHKのロボット実況と字幕が結構私には便利」などと好評だ。

 NHKは開幕前、ロボット実況の狙いについて「視覚障がい者のほか、家事をしながらの『ながら視聴』などにもおすすめ」と説明。技術的な背景については、「試合会場からは、対戦カード・現在のスコア・誰がシュートをしたか、といったさまざまな競技データが、試合展開に応じ次々と送られてきます。この競技データから、あらかじめ各競技ごとに用意しておいたひな型を使って実況テキストを自動的に生成。これを字幕(ロボット字幕)と合成音声実況(ロボット実況)に変換し、ライブストリーミング映像とタイミングを合わせて合成し、インターネット配信でお届けします」と説明していた。

 海外や日本でもスポーツや経済の定型記事は一部で自動生成が使われるようになってきており、今大会は選手だけでなく「ロボット」たちの活躍にも注目だ。

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