中村兼三氏、大野将平の柔道はライオンか虎か

スポーツ報知
男子73㌔級準決勝、ゴールデンスコアの末、小外掛けで技ありを奪い勝利した大野将平

◆東京五輪 柔道男子73キロ級(26日・日本武道館)

 男子73キロ級で大野将平(29)=旭化成=が2連覇を成し遂げた。

 大野の柔道はライオンか虎だ。相手を追い詰め、弱らせてから最後の一撃で仕留める。9分超えの長丁場となった決勝がまさにそうだった。過去の対戦で一本負けしていたシャフダトゥアシビリとしては大野と組まず、体力を奪う指導狙いだったが、そんな小手先の作戦など通じなかった。大野としても不用意な捨て身技を出させないように寝技をしかけ圧力をかけるなどじわじわと詰める柔道をした。延長突入後は相手が疲れてから組み、最後の右の支え釣り込み足で勝負を決めたが、相手も想定外の技で仕留めたのはさすがだった。

 参加人数が少なく勝ち上がれば試合の順番がすぐまわってくる五輪での戦い方も熟知していて、体力の消耗が後の試合に影響しないよう4分以内で勝ち切るマネジメントにもたけていた。年齢的にはピークを越えているが、大野なら次のパリ五輪に向けては野村忠宏に並ぶ3連覇を狙うだろう。(96年アトランタ五輪男子71キロ級金メダル、全柔連強化委員会副委員長・中村兼三)

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