【高知】高知・森木大智「負けたら俺のせい」0―3から逆転王手

スポーツ報知

◆第103回全国高校野球選手権高知大会 ▽準決勝 高知10―3高知中央=7回コールド=(26日・高知県立春野)

 ドラフト1位候補右腕の高知・森木大智(3年)が、自身初の甲子園出場に王手を懸けた。0―3から反撃中はベンチで涙を流し、勝ち越した直後はガッツポーズ。その後は無失点で、最速は153キロ。泣いて笑っての“森木劇場”で、宿敵の明徳義塾との決勝(28日)に駒を進めた。徳島では、学校統合4年目の阿南光が、統合前の新野が1996年に出場して以来、25年ぶりの聖地切符をつかんだ。そのほか、春夏通じて初出場の鹿島学園(茨城)など5校が甲子園を決めた。

 高知・森木はグラブで顔を覆って涙を流した。0―3の4回2死満塁、有田爽輝(さわき)二塁手(3年)が2点打を放った直後だ。ベンチ前でキャッチボールをしていたエースは胸が熱くなった。「(2回に)2点取られた時に『やばいな』と焦った。『ここで負けてしまうのかな』と追い込んじゃった。負けたら俺のせいだと思った」。試合中の涙は初めてだった。

 続けて3連続四球で逆転すると、今度はガッツポーズ。「有田が助けてくれた。ありがとう!」と感謝した。

 今大会初先発は苦しい序盤だった。9球団19人のスカウトが視察し、自己最速まで1キロに迫る153キロをマークしたものの、2回に2安打と捕逸で先制された。だが、味方が逆転してくれて「有田に泣かされたので、みんなのために楽しまないといけない」と立ち直った。失点を許さず、7回を8安打3失点、9三振を奪った。

 28日の決勝の相手は宿敵・明徳義塾だ。高知中3年で軟式史上最速とされる150キロを計測し、鳴り物入りで入学した。だが、1年夏の決勝で甲子園への道を阻まれた。2年秋も決勝再試合で敗れて四国大会のシード権が取れず、今春センバツを逃す一因になった。現チームは公式戦で2勝2敗1分け。「2年前の夏に負けているので、思いを晴らしたい。嫌な相手ではあるけど、負けません!」と断言した。

 “泣き笑い”の決勝進出に「自分の高校野球人生みたい。苦しいことばかりだった」と笑った。最初で最後の甲子園切符を手にした時、最高の笑顔を見せる。(伊井 亮一)

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