水谷隼、伊藤美誠組が日本卓球界悲願の金! 逆転で最強中国のペア撃破 美誠「すんごくうれしい」

スポーツ報知
混合ダブルス、金メダルを獲得し抱き合う水谷隼・伊藤美誠ペア

◆東京五輪 卓球混合ダブルス決勝 水谷隼、伊藤美誠4―3許シン、劉詩ブン(26日、東京体育館)

 混合ダブルス決勝で日本の水谷隼(32)=木下グループ=、伊藤美誠(20)=スターツ=組が、中国の許シン、劉詩ブン組に4―3で勝利。初開催となった種目で日本卓球界初の金メダルを獲得した。日本ペアは先に2ゲームを奪われたが、第3ゲーム以降はコートを広く使った攻撃で主導権を握って逆転。一度つかんだペースを最後まで離さずに、栄冠をつかみ取った。

 準々決勝ではドイツ組にフルゲームで2―9から7度のマッチポイントを握られながら逆転勝利。崖っぷちから勝利を味わった2人が、中国の壁も突き破った。五輪で中国勢が敗れたのは、2004年男子シングルス決勝以来。女子がタイトルを逃すとなると、初開催となった1988年ソウル五輪ダブルスまでさかのぼる。これまで、ことごとく跳ね返されてきたが「楽しい卓球」を貫き通した2人が悲願を達成。リオ五輪で男子初のメダルを獲得した水谷と、卓球界の最年少記録を次々と塗り替えた伊藤の2人が、また卓球史に燦然と輝くメダルを勝ち取った。

 水谷「中国という国に、今まで本当にたくさん、五輪、世界で負けてきて、東京五輪で今まで全てのリベンジできた。本当にうれしい」

 伊藤「すんごくうれしいです。みなさんの、日本代表選手の、スタッフの応援とか、本当にすごくたくさんの応援してもらって、あきらめないで戦えて、最後まで楽しかったです」

 ◆伊藤 美誠(いとう・みま)2000年10月21日、静岡・磐田市生まれ。20歳。2歳で卓球を始める。世界選手権は団体で16年銀、18年銀、女子ダブルスで17年銅、19年銀メダル。16年リオ五輪団体戦で史上最年少の15歳300日で銅メダル獲得。全日本選手権は18年から2年連続3冠。世界ランク2位。150センチ、45キロ。

 ◆水谷 隼(みずたに・じゅん)1989年6月9日、静岡・磐田市生まれ。32歳。5歳で卓球を始め、青森山田中2年でドイツへ留学。2005年世界ジュニア準優勝。全日本選手権は歴代最多の10度優勝。17年3月に木下グループと所属契約を結んだ。172センチ、63キロ。左利き。家族は夫人と1女。

スポーツ

個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真 法人向け紙面・写真使用申請 報知新聞150周年
×