【侍ジャパン】北京五輪で活躍の中日・荒木雅博コーチ「今後の野球人生に生きる素晴らしい経験になる」

スポーツ報知
北京五輪・野球1次リーグ。日本・米国。米国に敗れ、肩を落とす稲葉篤紀(手前左)と田中将大(右から2人目)。右は荒木雅博

 闘将・星野仙一氏の元、2008年の北京五輪に出場した中日・荒木雅博内野守備走塁コーチ(43)が日の丸の重みを語り、東京五輪野球日本代表へエールを送った。現役時代は、侍ジャパン・井端弘和内野守備走塁コーチと「アライバ」コンビとして竜の黄金期も担った。北京では、メダル獲得に届かなかったものの「僕の野球人生にとって特別な経験になった」と、貴重な経験を回想した。(取材・構成 長尾 隆広)

 恩師の星野氏が監督を務め、川上、岩瀬、森野とともに中日からは4人が選ばれた。初めて日の丸を背負い、味わったことのない大きな重圧を感じた。

 「負けても明日、次があるシーズンと違って五輪は負けたら次がない。負けたらそこで終わってしまうという緊張や重圧は、日本シリーズともまた違った感じだった。それにドラゴンズは12球団のうちの一つだけど、五輪代表は日本全国の人がファンになる。下手な野球、プレーはできないと思っていた」

 最終的に「2番・二塁」としてスタメンに定着し8試合に出場。2盗塁、5犠打と小技も光った。しかし予選では途中出場から始まり、本職ではない左翼も守るなど「ユーティリティー」枠から、レギュラーを勝ち取った。

 「(最初)僕はバリバリのレギュラーという感じじゃなく、守備や走塁で何とか…という選手だった。途中出場から、徐々にスタメンで使ってもらえるようになったことが(気持ち的にも)良かったかもしれない。大会中、重圧を感じなかったことはなかったが『やることは同じ野球』と思って、自分のできることをやることに集中した。野球は色んなポジション、役割があるので。犠打、盗塁もできたし失策もなかった。本塁打が打てたのも、いい意味で力が抜けていたからだと思う」

 中日からは大野雄が侍ジャパンに選出された。

 「重圧を知っているからこそ軽々しくは言えないけど(大野)雄大には、今後の野球人生に生きる素晴らしい経験になるよと伝えた。緊張するなと言っても絶対する。だからこそ自分のできることを精いっぱいやって欲しい」

 気になる存在には同じ熊本出身で、若き主砲のヤクルト・村上を挙げた。

 「彼はまだ若い。若くして五輪を経験できるのは素晴らしいこと。それは今後、球界の財産にもなる。彼のプレースタイルなんて、野球大好きな『野球小僧』だよね。他にも球界を代表する素晴らしい選手がたくさんいるので自信を持って、金メダルを目指して頑張って欲しい」

 ◆荒木 雅博(あらき・まさひろ)1977年9月13日、熊本・菊陽町生まれ。43歳。菊陽中で野球を始め、熊本工2、3年時にセンバツ出場。95年ドラフト1位で中日入り。07年に盗塁王。ベストナイン3度、ゴールデン・グラブ賞6度。08年北京五輪日本代表。通算2220試合出場、2045安打、34本塁打、468打点、378盗塁。180センチ、77キロ。右投右打。既婚。

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