スケボー堀米雄斗「先生、練習の質と量が全然違います」…恩師が語る高校時代

スポーツ報知
スケートボード男子ストリートの決勝で演技する堀米雄斗

◆東京五輪 スケートボード・ストリート男子(25日、有明アーバンスポーツパーク)

 男子ストリート決勝で、堀米雄斗(22)=XFLAG=が37・18点で金メダルを獲得。母校・聖進学院高(東京)の田上学院長がスポーツ報知の取材に応じ、世界一のスケーターの素顔を語った。(取材・構成=手島 莉子)

 実は25日は田上さんの56歳の誕生日。教え子が最高のプレゼントをくれた。

 「すごいですよね。これも縁。金メダル取ったら表彰台で『田上先生、誕生日おめでとう』って言ってと頼んだけど、それは無視されましたね(笑い)」

 五輪前に「金メダル、頑張れよ」と激励の電話を入れると、予想外の言葉が返ってきた。

 「先生、みんな本当に同じくらいのレベルなんです。だからあまりプレッシャーかけないでください。本当にストリートは紙一重。4位になるかもしれないし、優勝するかもしれない」

 初めて聞いた弱音らしきものだった。以前、ふと「なんで友達もあれだけスケボーをやってるのに、おまえだけ金メダル候補なんだ?」と聞いたことがある。

 「先生、練習の質と量が全然違います。スケボーに関してだけは他の子とは違います。それだけ僕はやってきました、と。やっぱりそうなんだなと思った。骨を折っても休んだことがないから」

 普段はどちらかと言えばおとなしく、目立たなかった。

 「テレビが在学中に取材に来た時も大変。目立つようにしてくださいって言われても目立たないんだから。しょうがないから『おまえ、一番前に座れ』って席を移動させました」

 授業の一環としてマナー講座がある。おしゃれをして、フランス料理を食べながらマナーを教わるのだ。

 「堀米はパンを食べるときに『すみません、おパンください』って。何でも『お』をつけりゃいいってもんじゃないよって(笑い)。疑似体験して、社会に出る自信を持ってほしかった」

 アルファベットの小文字を書けと言えば大文字をそのまま小さく書いていたような少年が、気付けば英語を流ちょうに操り、胸を張って表彰台の真ん中に立っている。

 「夢ってかなえて誰かに言えるものであって。言わずして事をなすって言うけど、やっぱり有言実行なんですよ」

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