大坂なおみ、うつ告白後初めてのメディア対応で「とってもハッピー」五輪初勝利

スポーツ報知
大坂なおみ(ロイター)

◆東京五輪 テニス(25日、有明テニスの森公園)

 女子シングルス1回戦で、金メダルを狙う世界ランク2位の大坂なおみ(23)=日清食品=は、同52位の鄭賽賽(27)=中国=を6―1、6―4で破り五輪初勝利を挙げた。5月30日の全仏オープン1回戦勝利後、精神的負担を理由に記者会見を拒否し、棄権して以来の公式戦。6月にうつを告白して以降、初めてメディアからの質問にも応じた。

 五輪マークが描かれたセンターコートで、大坂が復帰勝利を飾った。1回戦ながら国内外のメディア約100人が集まる注目度。試合後、五輪の取材方式であるミックスゾーンで立ち止まった。普段のツアーは会見形式のため、報道陣が密集して質問する姿は大坂にとって異例の光景。超密な状態の中、2分にも満たない時間だったが、英語で「とってもハッピーです。調子は良かった。全仏OP以来プレーしていなかったので緊張した。今後どんどん上げていきたい」と、にこやかに応じた。

 優勝した19年9月の東レ・パンパシフィック・オープン以来となる日本での試合。無観客だが「日本でプレーできることはうれしい」と特別な思いでこの日を迎えた。気温31・7度。厳しい日差しが照りつける中、168キロのど迫力なサービスエースから大坂の金メダルへの挑戦が始まった。

 ピンクと赤の色鮮やかなドレッドヘアのポニーテールを大きく揺らし、第1セット第1ゲームから3本のサービスエース。リターンゲームでもキレのある動きと強打で相手を翻弄(ほんろう)。第2セットも1―1で迎えた第3ゲームで先にブレイクし、終始主導権を握った。

 全仏OPで精神的負担を理由に記者会見を拒否し、2回戦を棄権。18年の全米OP優勝後からうつに悩んでいたことを告白した。その後はSNSで思いを発信してきたが、この日の取材では、23日の開会式で聖火の最終点火者を務めたことについても快く回答。関係者に「(言っても)いいの?」と確認し、「3月にマイアミで聞いた」と明かした。「オファーされたときはビックリしたけど、うれしかった。東京だし。光栄でした」と充実の笑みだった。

 順調なスタートを切った大坂に対し、優勝争い最大の強敵に波乱が起きた。世界ランク1位のバーティ(オーストラリア)が敗退。ライバルが減り、大坂が「最も欲しいもの」の一つとする東京五輪での金メダルも現実味が帯びてきた。2回戦は26日、センターコートの第1試合(午前11時開始)に登場。自身が生まれた日本で、初めての栄冠をつかむ。(小林 玲花)

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