阿部一二三&詩「家族で一丸つかんだ」首から同じ金メダル…表彰台の一番高いところに立つ

スポーツ報知
金メダルを手にきょうだいで笑顔を見せる阿部一二三(左)と妹の詩 (カメラ・竜田 卓)

◆東京五輪 柔道男子66キロ級、女子52キロ級(25日、日本武道館)

 柔道の阿部一二三(パーク24)と妹の詩(うた、日体大)が、日本史上初の「兄妹同日金メダル」を達成した。ともに初出場の五輪で、それぞれ男子66キロ級、女子52キロ級を制覇。日本のお家芸で、世界最強の兄妹が誕生した。詩は「兄もしっかり優勝してくた。家族一丸でつかんだ金メダルだと思います」と喜んだ。

 表彰式ではまず詩が表彰台の一番高いところに立った。掲揚される日の丸と、場内に流れる君が代。右手を胸に当てて、見つめた。続いて、妹が立ったところと同じ場所に兄・一二三が立ち、金メダルを首にかけた。

 2018、19年世界選手権王者の詩。昨年2月、代表に初選出された際には「私が東京五輪で優勝して、52キロ級で初めての優勝者になるというのは一番目指しているところ」と語っていた。日本の男女14階級で唯一五輪の優勝がなかったのが、女子52キロ級。今年5月のグランドスラム・カザン大会では、4試合をオール一本で勝ち優勝するなど、日本の第一人者として力強さを増していた。

 兄の一二三は昨年12月、丸山城志郎(ミキハウス)との史上初のワンマッチ代表決定戦を制して切符をつかんだ。丸山との決定戦は、24分にわたる死闘。「やっと夢へのスタートラインに立てた」と、男泣きで初の代表権をかみしめていた。五輪3連覇の野村忠宏氏に憧れはじめた柔道。身上としていた「相手を投げて一本を取る柔道」で、世界をとった。

 兄は、兄妹での代表を決めた後には「「やっと、2人で『金メダルを取ろう』とはっきり言える。誰もが経験したことのない試合を通して、さらに強くなれた。東京五輪は2人で一番輝く舞台にしたい」とコメント。詩も「2人で一番の目標としてきた舞台」と語っていた東京五輪で、大きな花を咲かせた。

 ◆阿部 一二三(あべ・ひふみ)1997年8月9日、神戸市生まれ。23歳。6歳で柔道を始め、神港学園高時代の2014年に男子史上最年少17歳2か月で講道館杯制覇。世界選手権は17年の初出場から2連覇し、19年は銅メダル。日体大を経て、パーク24所属。得意技は背負い投げ。妹・詩(日体大)は女子52キロ級代表。168センチ

 ◆阿部 詩(あべ・うた)2000年7月14日、神戸市生まれ。21歳。5歳で柔道を始め、兵庫・夙川学院中、高から日体大に進学。17年GPデュッセルドルフで、ワールドツアー史上最年少16歳で優勝。同年GS東京、世界ジュニア選手権、18年GSパリ、GS大阪優勝。20年GSデュッセルドルフ優勝。21年GSタシケント、GSカザン優勝。世界選手権は18年から2連覇。得意技は内股、袖釣り込み腰。159センチ。家族は両親と兄2人

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