中村兼三氏、体力消耗した高藤直寿は3度の世界V経験が3戦競り勝ちを呼んだ

スポーツ報知
楊勇緯(右)の反則負けで金メダルを獲得した高藤直寿(カメラ・相川 和寛)

◆東京五輪 柔道男子60キロ級決勝(24日・日本武道館)

 柔道男子60キロ級で高藤直寿(28)=パーク24=が初優勝を飾った。準決勝で16年リオ五輪銀のスメトフ(カザフスタン)との11分超えの熱戦を制し、決勝は楊勇緯(台湾)に指導3による反則勝ちを収めた。今大会の日本選手団最初の金メダル。96年アトランタ五輪男子71キロ級金メダル、全柔連強化委員会副委員長の中村兼三氏は、スタミナがある楊を相手に高藤の経験が金メダルにつながったと指摘した。

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 決勝までの3戦をすべてゴールデンスコア(延長戦)で競り勝つ厳しい試合が続いた。綱渡りで金メダルに到達した要因は、3度の世界王者となった経験だ。見ていて前回五輪の雪辱を果たしたいという執念も伝わった。

 前回のリオから比べれば高藤も技が多彩になったが、準々決勝のチフビミアニ戦は7分37秒、スメトフとの準決勝は11分2秒と試合時間が長引いた。いまのルールだと本戦の4分以内に技をかけて仕留め切れないと、時間無制限の延長戦で体力を消耗する。それを繰り返して決勝に上がったため、スタミナがある楊との金メダル争いは不利になると思った。ただ、楊は強引な飛び道具を連発するような荒さがなく、しっかり組む相手だっただけに、高藤は組み手で徹底して指導3つで競り勝った。これも経験の差だった。この5年は代表争いで心労が多かっただろうが、やっと大輪の花を咲かせてくれた。(96年アトランタ五輪男子71キロ級金メダル、全柔連強化委員会副委員長)

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