メキシコに日本人コーチ…西村亮太氏「チームのベースはしっかりできている」きょう日本と激突

スポーツ報知
フランスに大勝したU―24メキシコ代表(ロイター)

 日本代表と25日に対戦するU―24メキシコ代表にコーチとして在籍するのが日本人の西村亮太氏(36)だ。メキシコは伝統のしたたかさと勝負強さを発揮し1次リーグ初戦でフランスを4―1で撃破。同国サッカー協会を通じてスポーツ報知のオンラインインタビューに応じ、日本チームの印象や意気込みを語った。

初戦で仏撃破試合巧者健在 西村氏は2018年12月、メキシコの指導者講習で同期だった元同国代表MFのロサーノ監督に誘われる形で入閣。2年半でチームは成熟し、強固な信頼関係は最大の武器だ。

 「戦術や選手間の共通理解は、この2年半で深まりました。選手も僕らのことを分かっているし、僕らも選手のことを分かっている。チームのベースはしっかりできていると思っています」

 1次リーグ初戦でフランスに4―1で大勝。試合巧者ぶりは健在だった。日本のA代表にも昨年11月の親善試合で勝利(2〇0)。五輪では12年ロンドン大会準決勝で日本を下した(3〇1)。いずれもメキシコの勝負強さ、したたかに日本が屈する形となった。

 「こっちでは、ピッチ内外でしたたかじゃないと生きていけないんです(笑い)。さらに競争心がないと生き残れない。日本と違い、選手は普段の生活からそういう環境にいます。勝つための力、想定外のことに対応する力が、日常生活の中で備わる印象です」

 母国・日本と同組に。スタッフ陣からは「びびんなよ!」と活を入れられたという。日本の分析も西村氏の重要な任務のひとつ。同国協会の広報主導で行われた今回のインタビューも質問内容に制限があり、時間は10分だけ。内容確認のため、取材音声データの提出も求められた。情報管理もしたたかだ。

 「日本は攻守ともに約束事を守り、努力できる選手ばかり。攻撃では、1人で状況を変えられる選手が多くいる印象です。我々としては自分たちの強みや戦い方をもとに、相手の特徴を研究してどうしたらダメージを与えられるか、どうしたら強みを消せるかを考えて分析しています」

 日本に金メダルを譲るつもりは一切ない。

 「目標は金メダルです。メキシコ・サッカーの魅力やすごさを世界に届け、メキシコの素晴らしさを見せつけたい。メキシコでお世話になった方々への感謝の思いを、金メダルという結果で示したいと思っています」(岡島 智哉)

 ◆西村 亮太(にしむら・りょうた)1985年4月29日、大阪府生まれ。36歳。大阪・大塚高、天理大を経て筑波大大学院に進学。2010年8月からメキシコに1年間留学。11年夏の帰国後、再びメキシコへ渡り指導者養成学校へ。13年夏に卒業し、同国1部サントス、2部タンピコマデロ、1部ケレタロなどで下部組織からトップチームまでのコーチを務め、18年12月から東京五輪世代コーチ。

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