東海大相模、コロナ集団感染で出場辞退 勇退の門馬敬治監督まさかの幕

神奈川大会を出場辞退した東海大相模の門馬監督
神奈川大会を出場辞退した東海大相模の門馬監督

 高校球界に激震が走った。今春のセンバツを制した東海大相模で新型コロナの集団感染が発覚し、神奈川大会への出場を辞退した。この日予定されていた藤沢翔陵との準々決勝は不戦敗となり、史上8校目9度目となる甲子園春夏連覇の夢が途絶えた。今夏限りでの退任を表明していた門馬敬治監督(51)にとっても、不完全燃焼の幕切れとなった。岩手の決勝では、盛岡大付が3番・金子京介一塁手(3年)の大会新記録となる5試合連発などで花巻東を下し、4年ぶりの甲子園出場を決めた。

今大会のコロナ関連による出場辞退
今大会のコロナ関連による出場辞退

 誰がこんな結末を予想できただろうか。18年の大阪桐蔭以来となる甲子園春夏連覇を目指し、神奈川県内で19年春から無傷の45連勝を記録してきた王者・東海大相模が、戦わずして負けた。ベンチ入り20人のうち、実に17人もの新型コロナウイルス感染が判明。この日朝、神奈川県高野連に出場辞退を申し入れ、予定されていた藤沢翔陵との準々決勝は不戦敗となった。

 学校関係者によると、21日午後9時頃、発熱した部員1人が熱中症の疑いとの診断を受け、実家に帰宅。翌22日、藤嶺藤沢との5回戦を終えた後、この部員がPCR検査を受けて陽性反応が出たことが判明。これを受け、翌23日に野球部寮の寮生全員と指導者の計35人がPCR検査を受けたところ、新たに21人の陽性が判明。大半が無症状だというが、ベンチ入り17人が含まれていたため、野球部の活動を禁止し、大会出場を断念したという。

 これまでも、中越、福井商、星稜といった全国の甲子園常連校にコロナ関連の出場辞退が相次いでいたが、今回は今春のセンバツを制したディフェンディングチャンピオンだ。しかも、甲子園を春夏通算4度制した名将・門馬監督は、体調面の不安を理由に今夏限りでの退任を表明していた。次男・功(3年)との父子鷹でもあった。あらゆる面から大きな注目を集めてきただけに、その衝撃の大きさは計り知れない。

 寮で生活をともにする門馬監督は陰性だった。この日、学校を通じて「本校野球部で新型コロナウイルス感染による多数の陽性者を発生させてしまいましたこと深くおわび申し上げます」とのコメントを発表。だが、手洗い、うがい、アルコール消毒の徹底はもちろん、東海大学病院から助言を受け、疲労によって免疫力を落とさないために練習量をセーブするなど、誰よりも感染対策には気を使ってきた。誰も悪くない。誰も責められない。それだけに、早すぎる夏の終わりは悲しすぎる。(片岡 泰彦)

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