【秋田】明桜、4年ぶり10度目V 風間球打が3安打完封 聖地では「自己最速158キロ投げきる」

スポーツ報知
甲子園への切符をつかみ喜ぶ明桜・風間(右から2人目)らナイン

◆第103回全国高校野球選手権秋田大会▽決勝 明桜6―0秋田南(23日・こまち)

 秋田の決勝では、明桜の157キロ右腕・風間球打(きゅうた、3年)が3安打8奪三振完封で秋田南を下し、4年ぶり10度目の甲子園出場を決めた。世代最速右腕は、自身初の聖地での自己最速更新と東北勢悲願の優勝旗を持ち帰ることを宣言した。

 こだわりは捨てた。9回2死。最後の打者を151キロの速球で右飛に仕留めると、風間はマウンドでバンザイしながら満面の笑みをみせた。「本当は三振で仕留めたかったですけれど、打ち取れてよかったです」と満足げに振り返った。

 18日の準々決勝・秋田戦で自己最速となる157キロを記録。秋田南打線は練習で打撃マシンの速度を150キロに設定するなど風間対策を練っていたが「相手が真っすぐを狙っているのは分かっていたので、変化球主体でいきました」。2回1死満塁のピンチでは落差の大きいカーブで三ゴロ併殺打に仕留めた。183センチの長身から投げ下ろす速球の最速は153キロ。112球中150キロ超は21球でカーブ、スライダー、チェンジアップといった変化球を多めにテンポよく投げ込んだ。「力を抜いてうまく投げられました」。奪三振は8も3安打に抑え、この夏初めて完封した。

 山梨・塩山中では笛吹ボーイズでプレーしていたが、球速は130キロほど。「公式戦で勝ったことがなかったので、どこからも声がかかりませんでした」と同チームの日原宏幸代表(50)は振り返る。無名の中学生の素質に目を留めたのが、山梨出身で地縁がある輿石重弘監督(58)だった。「体は細かったのですが、投げ方のバランスがよかったので、これは伸びると」。入学後は倒れ気味だったフォームを体の軸を使うようにすることで修正。球速は157キロまで伸びた。「(出場を)最後の夏に決められたので、(秋田に)来てよかったです」と声を弾ませた。

 さあ、甲子園へ。「そこで勝ったら周りの目も変わってきます。自己最速の158キロを投げきって、東北初の優勝旗を持ってこられるようにチームを引っ張る投球をしたいです」。世代最速右腕が夢舞台でそのスピードを見せつける。(秋本 正己)

 巨人・柏田スカウト「春から投球がすごく上手になった。決めにいくときのストレートはすごみを感じる」

 阪神・葛西スカウト「平均して140キロ台後半が投げられるのも魅力。伸びしろと直球の質は佐々木朗希(ロッテ)のよう」

 ヤクルト・伊東編成部長「能力は高校生の中で(トップの)5人に入る。勝たなくてはいけないということで変化球が多かったが、試合をしっかり作っていた」

 ◆甲子園の最高球速 春夏の甲子園大会では、01年夏の日南学園・寺原隼人の158キロが最速。05年夏の大阪桐蔭・辻内崇伸と07年夏の仙台育英・佐藤由規が156キロで続く。球場のスコアボード表示では、07年夏の仙台育英・佐藤と13年夏の済美・安楽智大の155キロが最速。寺原の球場表示は154キロが最速だった。

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