久保建英「今日決めるなら自分と言い聞かせた」…日本の五輪史上最年少20歳1か月ゴールで白星発進

後半、26分、先制ゴールを決めた久保建英(カメラ・竜田 卓)
後半、26分、先制ゴールを決めた久保建英(カメラ・竜田 卓)

◆東京五輪 ▽サッカー男子1次リーグA組 日本1―0南アフリカ(22日、味の素スタジアム)

 男子日本代表は、1次リーグ初戦で南アフリカを1―0で下し、白星発進した。後半26分、MF久保建英(20)=Rマドリード=が、強烈な左足シュートで決勝点。20歳1か月18日でのゴールは、00年シドニー大会のMF稲本潤一(41)=相模原=の20歳11か月30日の記録を抜き、日本の五輪史上最年少となった。南アフリカが新型コロナ禍に見舞われ、開催自体が危ぶまれた中、金メダル獲得へ好スタートを切った。

 左足に思いを込めた。0―0の後半26分、田中からのロングパスを右サイドで完璧に止めた久保は、DF1人をかわすと、左足を一閃(せん)。ボールは左ポストの内側に当たり、ゴールへ吸い込まれた。「試合の途中から今日決めるなら自分というふうに言い聞かせた。そういった気持ちでやらないと勝てないですし、しっかり自分のところでチームを楽にさせることができて良かった」。00年シドニー大会の稲本の記録を抜き、20歳1か月18日の日本の五輪史上最年少ゴールでチームを救った。

 南アフリカのコロナ禍により、正式に開催が決まったのは開始約2時間前。そんな中でも“初戦の久保”は健在だった。17年U―20W杯(韓国)では、初戦でこの日と同じ南アフリカを相手に決勝アシストをマーク。同年のU―17W杯(インド)でも初戦のホンジュラス戦で1得点2アシストを記録した。そして、この日はF東京時代に先発したリーグ戦では8戦全勝と相性の良い味スタでの決勝点。「デカイですね。負けないことが継続できて、自分のメンタル的にもアドバンテージがあった」と安堵(あんど)した。

 誰よりも日本の力を信じてきた。バルセロナの下部組織に所属していた14年、クラブが18歳未満の国際移籍や登録に違反があったとしてFIFAから制裁を受けると、久保をはじめ該当する選手は公式戦出場が禁止された。どんなに練習でいいプレーをしても、試合ではサポート役に回るしかなかった。1年待ったが状況は変わらず、15年春に失意の思いで帰国した。だが、帰ってきて感じたのは「日本の選手は本当にうまい」ということ。すぐに前を向き、いつしか「自分たちの世代で日本をサッカー大国にしたい」と思うようになった。

 だからこそ、自国開催の東京五輪で活躍する姿を早くから思い描いてきた。17年11月にF東京でプロ契約を結んだ際、「自国開催は一生に一度のチャンス。本当に大きな努力になると思いますけど、諦めずに自分を信じてやっていきたい」と誓った。その待ち望んだ舞台で自らの左足で勝利に導いた。

 喜びもつかの間、25日には強敵・メキシコ戦がやってくる。「次もしっかり勝ちたい」。史上初の金メダルへ、久保のゴールから日本が力強くスタートを切った。(井上 信太郎)

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